仏壇じまいにかかる費用の相場はいくら?安く抑えるポイントも解説
更新日2025.12.22

仏壇じまいを検討する際、費用がいくらかかるのか気になる人は多いでしょう。人生で何度も経験することではないため、相場がわからず予算を決めるのに困るのも無理はありません。

仏壇じまいには「供養」と「処分」の両面で費用が発生します。本記事では、仏壇じまいにかかる費用の内訳や相場、安く抑えるコツについて解説します。

仏壇じまいの費用が気になる人は、ぜひ参考にしてください。

仏壇じまいの費用内訳

仏壇じまいの費用内訳

仏壇じまいにかかる費用の内訳は、以下のとおりです。

  • 閉眼供養(魂抜き)のお布施
  • 仏壇本体の処分費用(サイズ・材質別)
  • 搬出・運搬費用(設置場所・階段・マンションなど)
  • 仏具・位牌の処分・供養費用
  • その他の費用


各内訳に応じて費用が大きく変動するため、ひとつずつ確認してください。

閉眼供養(魂抜き)のお布施

閉眼供養とは「魂抜き」とも呼ばれ、信仰の対象である仏壇を単なる家具の状態に戻すためにおこなわれます。お布施の金額は地域やお寺との関係性によって左右されることもあり、都市部では若干高くなる傾向があります。

また、読経料とは別に僧侶の交通費として「お車代」を包む必要があります。

法要のあとに食事を伴わない場合は、食事代の代わりとして「御膳料」を包むこともマナーとして覚えておきましょう。

仏壇本体の処分費用(サイズ・材質別)

仏壇の処分費用は、大きさや材質によって大きく異なります。金仏壇は漆塗りや金箔が施された繊細な構造のため、一般的な木製の唐木仏壇に比べて処分費用が高額になりやすいです。

装飾を傷つけずに運搬する技術や、処分時の分別に手間がかかるためです。

また、高さや幅がある大型の仏壇は搬出のために解体作業が必要になるケースがあり、その分の作業費が加算されます。

さらに、家の設計段階で仏間に埋め込まれて固定されているビルトインタイプの場合は、取り外し工事が必要になります。壁や床の補修が必要になることもあるため、追加費用が発生することを想定しておきましょう。

搬出・運搬費用(設置場所・階段・マンションなど)

家屋の構造や仏壇の設置場所も、費用を左右する重要な要素です。2階以上でエレベーターがなく、階段を使って搬出する場合は作業の難易度が上がるため、追加料金が発生します。

大型の仏壇で重量があり、安全に運ぶために作業員を増員する必要がある場合も、費用が上がります。

基本料金に含まれているか別料金かは業者により異なるため、事前に見積もりの確認をしておきましょう。

仏具・位牌の処分・供養費用

仏壇本体だけでなく位牌や掛軸、仏像などの仏具にも処分費用がかかります。

特に、ご先祖様の魂が宿る場所とされる位牌は閉眼供養やお焚き上げをおこなう必要があり、仏壇とは別料金になることが一般的です。お焚き上げとは、想いがこもった物品を供養し、焼却をする儀式のことです。

仏具一式を供養する場合、一家族だけで個別に供養するか、他の方の遺品と合わせて合同供養するかで料金が変わります。

業者によっては「仏具引き取りセット」のような段ボール1箱分の定額プランを用意しており、費用を抑えられる場合があります。処分する仏具が多い場合は、検討してみてください。

その他の費用

基本的な費用以外にも、状況に応じてさまざまな諸経費が発生します。発生する可能性がある諸経費の例を、以下に挙げてみました。

  • 僧侶手配サービス
    ⇒菩提寺がない場合に紹介料や派遣費用が必要
  • 駐車場料金
    ⇒作業車を停めるための駐車場料金を実費請求
  • 緊急対応費
    ⇒急な引越しなどで即日対応を求める場合
  • 移行・改葬費
    ⇒お墓の引越しや永代供養・納骨堂への移行にかかる費用


利用者の立地や状況によって発生する費用が異なるため、見積もり段階であらかじめ確認しておきましょう。

仏壇じまいの費用相場

仏壇じまいの費用相場

仏壇じまいの総額は「供養費用」「処分費用」「仏具の整理費用」の合計で算出されます。多くのご家庭では、3万~10万円台の範囲に収まることが多いです。

項目 費用相場の目安
閉眼供養(お布施) 20,000円~
仏壇の処分 9,000円~
仏具の処分 4,000円~
位牌の供養 5,000円~

ただし、仏壇の大きさや搬出の難易度、仏具の点数によって相場から乖離することは珍しくありません。実際に、大型の金仏壇だったり特殊な搬出が必要だったりする場合は高額になりやすいため、あくまで参考程度にとどめておきましょう。

仏壇じまい費用が変動する要因

仏壇じまい費用が変動する要因

仏壇じまいの費用は一律ではなく、個別の状況によって金額が変わってきます。費用に影響を与える主な要素は、以下の4つです。

  • 仏壇のサイズ・種類
  • 設置場所や搬出経路
  • 供養方法の違い
  • 仏壇や仏具の状態


順番に解説します。

仏壇のサイズ・種類

費用が変動する最大の要因は、仏壇のサイズと種類です。

サイズが大きくなれば重量も増し、搬出に必要な作業員の人数やトラックの大きさも変わるため、必然的に料金は上がります種類別に見ると、棚の上に置ける上置き型の小さな仏壇が最も安く、一般的な唐木仏壇は中程度の価格帯です。

一方で、金仏壇は構造が複雑で解体や運搬に専門的な技術を要するため、処分費用が高額になる傾向があります。

また、部屋の入り口を通らないような大型仏壇の場合は、室内で解体作業が必要になります。その場合、解体費が別途請求されることも理解しておきましょう。

設置場所や搬出経路

仏壇が置かれている階数や搬出経路の状況も、見積もり金額に大きく影響します。1階の掃き出し窓からすぐに搬出できる間取りであれば、作業時間が短く済むため、結果的に費用は安く抑えられるでしょう。

しかし、2階以上でエレベーターがない集合住宅では作業員の負担が増えるため、追加料金が発生します。玄関や廊下が狭く、室内を通って搬出できない場合には、窓からクレーンを使って吊り下げる作業が必要な場合もあります。

搬出方法については見積もりの段階で教えてもらえるため、確認しておきましょう。

供養方法の違い

どのような供養方法を選ぶかによっても、費用は大きく変動します。閉眼供養(魂抜き)を依頼する場合は、僧侶へのお布施が必要です。

供養の形式には「個別供養」と「合同供養」があり、後者のほうが手間が省かれる分、費用は安価に設定されています。

また、お焚き上げを希望する場合は、仏壇や仏具ごとに料金が設定されていることが一般的です。

浄土真宗のように魂抜きの概念が異なる宗派もあるため、事前に菩提寺や親族と相談し、方針を決めておきましょう。丁寧な供養を望むほど費用は上がるでしょうが、気持ちの整理をつけるために必要な出費とも言えます。

仏壇や仏具の状態

仏壇や仏具の状態も、作業の手間や費用に関わってきます。

長年の使用で激しく劣化している仏壇は、慎重な養生や搬出作業が求められるため、作業時間が増えて費用が上がることがあります。

また、処分する仏具の量が多い場合も高額になる要因のひとつです。

造り付けで固定されている場合には、撤去工事費がかかることもあります。

仏壇じまいの費用を抑える方法

仏壇じまいの費用を抑える方法

仏壇じまいの費用は決して安くないものの、工夫次第である程度は抑えられます。ここでは、実践しやすい方法を4つ紹介します。

  • 複数の業者から見積もりを取って比較する
  • 自治体の粗大ごみ回収を利用する
  • 仏壇のサイズを事前に測り、不要な仏具を整理しておく
  • 仏壇じまいを他の作業とまとめて依頼する


数万円単位で安くなる可能性があるため、ぜひ取り入れてみてください。

複数の業者から見積もりを取って比較する

費用を抑えるためには、必ず複数の業者から見積もりを取り、内容を比較検討することが重要です。業者によって基本料金の設定やオプション費用、供養の方法が異なるため、相場観をつかむためには少なくとも2〜3社から比較しましょう。

極端に安い業者や高い業者を見分ける判断材料になります。

比較する際は、単に総額を見るだけでなく内訳を細かく確認しましょう。内訳に「作業一式」としか書かれていない場合、作業後に追加料金が発生する可能性があります。

見積書の金額から追加料金が発生する条件も、確認しておきましょう。あらかじめ把握しておけば、支払い時のトラブルを防げます。

自治体の粗大ごみ回収を利用する

処分費用を抑えるために、自治体の粗大ごみ回収を利用しましょう。サイズの規定を満たす仏壇であれば、数百円~数千円程度で処分できます。

自分で指定場所まで搬出できる上置き仏壇などの小型タイプに適しています。大型の仏壇は重量があるため、自分たちで搬出するのであれば複数人でおこないましょう。

ただし、自治体による回収はあくまで「廃棄物」としての処理であるため、供養はされません。廃棄物として処分することに抵抗がある人は、事前に自分でお寺に依頼して閉眼供養を済ませておきましょう。

また、自治体によっては金仏壇のような特殊なものは引き取り不可としている場合もあります。処分してもらえるか不安な場合は、事前に自治体へ問い合わせてください。

仏壇のサイズを事前に測り、不要な仏具を整理しておく

正確な費用を把握するために、見積もりを依頼する前に仏壇の高さ・幅・奥行きを正確に計測しておきましょう。サイズが曖昧だと、見積もりを依頼した際に相違が生じ、話がまとまらなくなります。

正確なサイズを測っておけば、予算計画を立てやすくなります。

また、事前に仏具を整理し、不要なものを自分で処分しておくのもおすすめです。業者の料金体系によっては「仏具1点につき追加費用」となる場合があります。

可燃ごみ・不燃ごみは自分で処分し、供養が必要な物だけを業者に依頼すると、数千円から数万円の節約につながるでしょう。

仏壇じまいを他の作業とまとめて依頼する

仏壇じまい単体ではなく、墓じまいや遺品整理、引越しなどのタイミングに合わせてまとめて依頼すると、総額を抑えられる場合があります。一度の依頼でスタッフの手配や出張が済むため、諸経費を削減できるためです。

多くの業者がセット割引やパック料金を用意しており、個別に依頼するよりも割安になるケースが大半です。

特に実家の片付けや空き家整理と同時におこなう場合、大型仏壇の搬出費用が整理作業全体のパック料金に含まれることもあります。別々の業者に頼む手間も省けるため、時間のゆとりも生み出せます。

「実家じまい」や「空き家整理」を検討しているなら、同時に見積もりを取ってみてください。

仏壇じまいをするおすすめのタイミング

仏壇じまいをするおすすめのタイミング

仏壇じまいをおこなうのに決まった時期はありませんが、人生の節目や生活環境の変化に合わせるのが一般的です。無理に先延ばしにすると負担が大きくなることはあるものの、踏ん切りが付かず動き出せない人も多いでしょう。

そこで、仏壇じまいをするおすすめのタイミングを5つ紹介します。

  • 親や家族が高齢になり、仏壇の管理が難しくなったとき
  • 実家じまいや空き家整理を進めるとき
  • 墓じまいを実施するとき
  • 仏壇を置くスペースがない住まいへ引越すとき
  • 後継者がいない、または仏壇を引き継ぐ人がいないとき


ひとつずつ解説します。

親や家族が高齢になり、仏壇の管理が難しくなったとき

親や家族が高齢になり、仏壇の管理が負担になってきたときは、仏壇じまいを検討すべきタイミングです。掃除やお供え物の交換が疎かになり、ほこりを被った状態で放置されることは、衛生的にも良い状態とは言えません。

足腰が弱ると、仏壇の管理さえも重労働になります。

親が管理できなくなる前に生前整理として仏壇じまいをすることで、親族の負担を抑えられます。

日常生活に支障をきたし始めたら、思い切って親と話をしてみてはいかがでしょうか。

実家じまいや空き家整理を進めるとき

親が亡くなった後、誰も住まなくなった実家を処分する「実家じまい」のタイミングで仏壇じまいおこなうのも、最適なタイミングです。空き家に仏壇を残したままにすると管理が行き届かず、親族間で誰が管理するかというトラブルに発展しかねません。

長期間の放置は、仏壇の劣化やカビの原因にもなります。

家を売却したり賃貸に出したりするには、家財道具をすべて撤去する必要があるため、仏壇じまいは避けられません。

作業量は多く大変に感じられるでしょうが、実家じまいや空き家整理は、心の整理も同時におこなえる良い機会となるでしょう。

墓じまいを実施するとき

お墓を撤去する「墓じまい」をおこなう際は、仏壇じまいも同時に検討する絶好の機会です。どちらも閉眼供養や永代供養など、供養の流れや手続きに共通点が多く、お寺への相談を一度で済ませられます。

お寺側も同様のケースを数多く対応してきているため、話がスムーズに進むことが多いです。

お墓と仏壇のご先祖様を同じ納骨堂や永代供養墓にまとめることで、その後の管理や供養の負担が大幅に軽減されます。

費用面や日程調整の手間を考えても、同時に進めることのメリットは大きいため、まとめて依頼すると良いでしょう。

仏壇を置くスペースがない住まいへ引越すとき

引越し先に仏壇を置くスペースがない場合も、仏壇じまいを決断するきっかけとなります。

マンションやアパートなどの集合住宅は間取りが狭いことに加え、仏間が設けられていないため、無理に置くと生活動線を塞いで不便な生活を強いられるでしょう。

近年では、現代のライフスタイルに合わせて、リビングにも馴染むコンパクトな仏壇や手元供養ができるタイプがあります。しっかり供養したい場合は、そちらへの切り替えを検討してみてください。

後継者がいない、または仏壇を引き継ぐ人がいないとき

少子高齢化や核家族化が進む現代では、仏壇を引き継ぐ後継者がいないという切実な問題があります。子どもがいない、もしくは全員家を離れた場合、自分たちが亡くなった後に仏壇が放置される「無縁仏」となると考えられます。

次世代に負担を残さないための「終活」の一環として、自分の代で仏壇じまいをおこない、永代供養や納骨堂へ移行するケースが増えています。ご先祖様が無縁仏にならないよう、責任を持って道筋をつけておくことは非常に大切です。

親族全員が負担なく将来を送るために、仏壇の処分について話し合っておきましょう。

仏壇じまいの費用についてまとめ

仏壇じまいの費用についてまとめ

仏壇じまいは供養と処分の両面で費用がかかるものの、工夫次第で抑えられます。大切なのは、家族や親族とよく話し合い、納得のいく方法を選ぶことです。

仏壇じまいを後回しにしてしまうと自身、もしくは他の親族に大きな負担がかかる場合があります。少しでも管理が難しいと感じたら、仏壇じまいに向けて親族同士で話し合いの場を設けると良いでしょう。

仏壇じまいを検討中の方は遺品整理みらいへにご相談ください。当社では、閉眼供養から仏壇の搬出・処分、仏具の整理まで、経験豊富なスタッフが対応いたします。お客様の状況に合わせた最適なプランをご提案させていただきますので、まずは電話メールLINEからお気軽にお問い合わせください。

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