遺品整理で出てきた着物を処分する方法8つを解説!処分前に考えるべきリメイク案も紹介
更新日2025.12.22

遺品整理を進める中で、故人が大切にしていた着物の扱いに悩む人は少なくありません。故人が気に入っていた物であればとくに、ごみとして処分することに罪悪感を抱くことも多いでしょう。

しかし、処分の仕方次第では、気持ちの整理を付けながら片付けられるようになります。

本記事では、着物の処分方法について解説します。処分せずに有効活用するアイデアも紹介しているため「できればごみとして捨てたくない……」と考えている人も、ぜひ参考にしてください。

遺品整理で出てきた着物の処分方法

遺品整理で出てきた着物の処分方法

着物を手放す際は、状態によって最適な選択肢が異なります。具体的な方法は、以下の8つです。

  • 形見として保管する
  • 専門店に持ち込む
  • リサイクルショップで買取りしてもらう
  • フリマアプリに出品する
  • 寄付をする
  • リメイクして再利用する
  • 自治体のごみ回収に出す
  • 遺品整理業者・不用品回収業者へ依頼する


ご自身の状況に合う方法を探してみてください。

形見として保管する

故人が愛用していた着物に強い思い入れがある場合は、無理に処分せず形見として手元に残す方法があります。着物は適切に管理しておけば、世代を超えて長く受け継いでいける伝統的な衣服です。

保管する際は、以下のように環境を整えましょう。

  • 除湿剤を設置して湿度を調整する
  • 着物用の防虫剤を入れて虫食いを防ぐ
  • たとう紙(着物を包む和紙)が変色していたら交換する


タンスやクローゼットにしまったままにすると、湿気によるカビや生地の変色を招く恐れがあります。また、年に数回は天気の良い乾燥した日に着物を取り出し、風を通して湿気を逃がす「虫干し」をおこなうのも忘れないでください。

専門店に持ち込む

着物を手放す場合、まずは専門店に査定を依頼しましょう。専門店には着物の知識が豊富な査定員が在籍しており、以下の観点から正しく評価してもらえます。

  • 産地
  • 作家
  • 生地の状態など


たとえ買取りが難しいと判断された場合でも、店舗によっては無料で引き取ってくれるケースもあります。

また、宅配買取りや出張買取りに対応している店舗も増えているため、持ち込む時間を取れない人にもおすすめです。

リサイクルショップで買取りしてもらう

着物の買取りをリサイクルショップに依頼する方法もあります。予約不要で対応してもらえる店舗が多く、引越しや遺品整理などで部屋を片付けたい場合に便利です。

他の物品とまとめて査定に出せるため、不用品の分別にかかる手間を大幅に減らせるでしょう。

ただし、リサイクルショップには着物に精通した専門スタッフがいない場合が多く、適正な価格が付かない可能性があります。査定基準も「重量」や「使用感」が中心となり、高価な着物であっても安価な査定になるケースが少なくありません。

少しでも高く売りたいと考えている方には、専門店やフリマアプリが適しています。

フリマアプリに出品する

自分で見定めができるのであれば、フリマアプリに出品するのも良いでしょう。フリマアプリは自分で販売価格を設定できるため、買取り店よりも高値で売却できる可能性があります。

ただし、商品の状態を正確に伝えないと、購入後にトラブルへとつながりかねません。出品にあたり見るべきポイントを、以下の表にまとめました。

作業工程 注意点
写真撮影 全体図だけでなく、シミ、汚れ、タグ、証紙なども鮮明に撮る
説明文作成 サイズ(身丈・裄丈など)、素材、ダメージの場所を詳細に記載する
梱包・発送 水濡れ防止の袋に入れ、型崩れしないように丁寧に梱包して発送する

購入希望者からの質問対応や値下げ交渉などのやり取りも発生するため、時間に余裕がある人向けの方法と言えます。

寄付をする

まだ着られる状態ではあるものの、値段が付く見込みが小さい場合は、寄付という選択肢があります。送料は自己負担となるケースが一般的ですが、有効に活用してもらえます。

寄付をおこなう際は、一般的に以下の手順で進めます。

  1. 寄付を受け付けている団体を探す
  2. 電話やメールで問い合わせる
  3. 受け入れ条件(素材、種類、状態など)を確認する
  4. 指定された住所へ着物を梱包して送付する

また、状態が悪い着物は受け入れを断られることもあるため、事前に確認しておきましょう。

リメイクして再利用する

着物として着る機会がなくても、生地の美しさや柄を活かして別のアイテムに作り変えるリメイクもおすすめな活用方法です。たとえ一部にシミや虫食いがあっても、きれいな部分だけを切り取って使用すれば、全く新しい物になります。

日用品やファッション小物に形を変えることで、故人の思い出を日常生活の中で身近に感じ続けられるでしょう。

裁縫に不慣れな場合は、リメイク専門店にオーダーすることも可能です。

自治体のごみ回収に出す

カビが大量に発生していたり生地が裂けていたりなど、状態が著しく悪い場合は、自治体のごみ回収に出すことになります。ごみとして出す際は、お住まいの自治体が定めている分別ルールに従って適切に処分してください。

自治体によって「可燃ごみ」として扱う場合と、布類として「資源ごみ」に分類する場合があるため、必ず確認しましょう。例えば、広島市では着物は資源ごみ(古着類)として扱われます。

寄付やリメイクも難しい状態の場合は、積極的に処分しましょう。

遺品整理業者・不用品回収業者へ依頼する

遺品整理の時間が十分に取れない場合や、着物以外にも大量の家財道具がある場合は、専門業者への依頼がおすすめです。遺品整理業者の多くは不用品の回収に対応しており、不要になった着物の引き取りおよび処分をしてもらえます。

「古物商許可」を取得している業者であれば、着物の仕分けや買取り査定に対応しています。

スタッフがすべての作業を請け負ってくれるため、重い荷物を運び出す労力や分別の手間は一切かかりません。

ただし、着物を回収してもらう場合は自治体の「一般廃棄物収集運搬業」許可が必要です。無許可での回収は法律違反となるため、依頼する前に業者が許可を保有しているか、必ず確認しておきましょう。

着物を処分して後悔する前に状態をチェック!確認すべきポイント

着物を処分して後悔する前に状態をチェック!確認すべきポイント

着物を手放した後に「実は高価な物だった」と後悔しないためには、事前に自分で状態を確認しておくことが大切です。専門知識がなくても、チェックすべきポイントを押さえておけば、大まかにでも処分の方向性を決められます。

査定額や処分の可否に大きく影響するポイントは、以下の5つです。

  • 汚れ・シミ・カビの有無を確認する
  • 虫食い・生地の傷みがないか確認する
  • セット品(帯・帯締め・帯揚げ)が揃っているか
  • 証紙(しょうし)や付属品の有無を確認する
  • 作家名・産地・ブランドの確認


順番に見ていきましょう。

汚れ・シミ・カビの有無を確認する

着物の査定において、見た目の美しさは重要な要素のひとつであり、汚れの有無は価格に直結します。特にファンデーションが付きやすい襟元、皮脂汚れが付きやすい袖口や裾は、念入りにチェックしましょう。

長期間保管されていた着物は、湿気によって黄ばみや汗ジミが発生していることが多く、時間が経つほど繊維に定着して落ちにくくなります。また、独特なカビの臭いや防虫剤の臭いが染み付いている場合も、マイナス評価の対象となることがあります。

カビは周囲の着物にも移る可能性があるため、発見した場合は早急に隔離して対処しなければなりません。売却や寄付を検討しているものの、目立つ汚れがある場合は事前にクリーニングやシミ抜きをすることで、引き取り手が決まりやすくなります。

虫食い・生地の傷みがないか確認する

ウールや正絹(シルク)などの天然素材で作られた着物は、虫食いの被害に遭いやすい傾向があります。確認の際は着物の表面だけでなく、裏地(胴裏や八掛)や縫い目、折り返しの内側なども広げて光に透かしてみましょう。

わずか数ミリの小さな穴であっても、着物としての価値は大きく下がってしまいます。特に正絹はデリケートな素材であり、経年劣化によって生地が弱くなると、少しの摩擦で擦れや破れが生じます。

大きな破れや多数の虫食いがある場合は、買取り対象外となる可能性が高いため、リメイク素材としての活用を検討しましょう。

セット品(帯・帯締め・帯揚げ)が揃っているか

着物は帯や小物と組み合わせて着用するため、コーディネート一式が揃っていると価値が上がります。着物と帯の格や色柄が合っているセットは購入後すぐに着用できるため、買い手からの需要が高いです。

査定に出す際は、着物だけでなく帯や帯締め、帯揚げなども合わせて準備しておきましょう。

帯に変色や糸のほつれなどがあると価値が落ちるため、事前に状態をチェックしてください。

証紙(しょうし)や付属品の有無を確認する

証紙や付属品が揃っている着物であれば、査定でそれなりの金額が付くことが期待できます。着物の主な付属品は、以下のとおりです。

  • 購入時の箱
  • タグ
  • 説明書
  • 草履
  • バッグなどの和装小物など


また、着物の価値を証明するうえで「証紙」の存在は非常に重要であり、査定額を大きく左右します
証紙とは、伝統工芸品であることなどを証明する登録商標のことで、以下の内容が記載されています。

  • 着物の産地
  • 製造元
  • 使用されている素材


有名産地の着物であっても、証紙がない場合は価値の証明が困難になるため、査定額の下落につながりかねません。証紙は着物のたとう紙の中に一緒に入っていることが多いですが、端切れとして別の場所に保管されている場合もあります。

証紙や付属品はタンスの引き出しや小箱の中まで探し、付属品を可能なかぎり揃えてから査定に出しましょう。

作家名・産地・ブランドの確認

着物の中には、美術品のような価値を持つ物があり、作家や産地によっては高額での買取りが期待できます。特に「人間国宝」に認定された作家や、著名な染色作家の手による作品は、中古市場でも高い人気を誇ります。

また、日本を代表する有名産地の着物も需要が安定しており、高値が付きやすいです。

証紙があれば簡単に調べられますが、紛失した場合は着物の「落款(らっかん)」や署名を確認してみてください。

作家名や産地、ブランドを証明できれば、高額な買取りが期待できるでしょう。

着物を処分する前にリメイクを!おすすめアイデア

着物を処分する前にリメイクを!おすすめアイデア

傷みや汚れがあり着物としては着られない場合でも、リメイクすることで新たな価値を生み出せます。一方で「何が作れるのかイメージがわかない」と、リメイクに踏み出せない人も多いでしょう。

ここでは、初心者でも挑戦しやすいものから本格的なものまで、おすすめのリメイクアイデアを5つ紹介します。

  • バッグ・ポーチ
  • クッションカバー
  • 洋服
  • アクセサリー
  • 子ども向けへ仕立て直し


ぜひ参考にしてみてください。

バッグ・ポーチ

正絹の着物が持つ独特の光沢や質感は、バッグやポーチなどの小物にリメイクするのに最適です丈夫な帯の生地を使えば、型崩れしにくいトートバッグやクラッチバッグを作れます。

着物の柄の中でも特に華やかな部分を切り取って配置することで、世界に一つだけのデザインに仕上がります。また、がま口ポーチや巾着などは必要な布の量が少ないため、虫食いや汚れを避けてきれいな部分だけを活用しやすいです。

和装のときだけでなく、普段の洋服に合わせても上品なアクセントとなり、実用性高く利用できるでしょう。

クッションカバー

部屋のインテリアとして取り入れやすいのが、直線縫いで比較的簡単に作れるクッションカバーです。着物の鮮やかな柄や落ち着いた色合いは、和室はもちろん洋室のソファに置いてもモダンな雰囲気を演出してくれます。

常に目に入る場所に飾れるため、故人との思い出を日常の中で自然に感じて楽しめるでしょう。

クッションカバーは布の面積が比較的大きめに必要となるため、着物一着分を余すことなく有効に活用できます。ハンドメイド初心者でも、気軽に挑戦しやすいリメイクのひとつです。

洋服

着物の生地をほどいてチュニックやワンピース、ジャケット、スカートなどの洋服に仕立て直す方法も人気があります正絹は通気性や保温性に優れているため、着心地が良く、既製服にはない高級感を醸し出せるでしょう。

ただし、着物をほどいて洗い張り(洗濯)をし、体型に合わせた型紙で縫製するには高度な技術が必要です。自分では難しいと感じた場合は、専門のオーダーメイド店やリフォーム店に依頼することをおすすめします。

アクセサリー

端切れや小さな布片も無駄にせず活用できるのがブローチや髪飾り、ピアスなどのアクセサリー作りです着物の柄をくるみボタンにしたり、つまみ細工で花を作ったりと、アイデア次第でさまざまな小物を作れます。

使用する布は他の物よりも少量で済むため、虫食いがひどい着物やリメイク後の余り布の再利用に最適です。

さりげなく身につけられる形見として自分用に作るほか、親族へのちょっとしたプレゼントとしても喜ばれるでしょう。

子ども向けへ仕立て直し

大人用の着物をほどいて、七五三の祝い着やお宮参りの産着(うぶぎ)、被布(ひふ)などへの仕立て直しも可能です。

子ども用の着物は大人用に比べてサイズが小さいため、傷んだ部分を避けて状態の良い生地だけを使って仕立て上げられます。

柄の配置やサイズ調整が重要になるため、呉服店や着物リメイクの専門店に相談して仕立ててもらうと良いでしょう。

着物の処分を遺品整理業者へ依頼する場合の流れ

着物の処分を遺品整理業者へ依頼する場合の流れ

状態が悪く寄付やリメイクも困難な場合は、処分することになります。遺品整理を控えている場合は、そのタイミングで着物を処分すると手間がかかりません。

着物の処分を遺品整理業者へ依頼する場合の流れは、以下のとおりです。

  1. 複数社から相見積もりを取る
  2. 依頼する業者を決める
  3. 業者に引き取りをしてもらう
  4. 料金を支払う

ひとつずつ解説します。

複数社から相見積もりを取る

最初から1社に絞り込むのではなく、必ず2〜3社以上の業者に問い合わせて相見積もりを取りましょう。複数の業者を比較することで費用の相場感がつかめるだけでなく、スタッフの対応やサービス内容の違いが見えてきます。

見積もりを依頼する際は、正確な金額を算出するために、着物を含めた不用品の量を具体的に伝えることが大切です。また、不用品回収以外の作業を依頼する場合も、忘れずに伝えるようにしましょう。

依頼する業者を決める

見積書の内容と問い合わせ時の対応の良し悪しを総合的に判断し、依頼する業者を決定します。重要なのは料金だけでなく「見積もりの内訳が明確か」「質問に対して丁寧に答えてくれたか」も見るべきポイントです。

特に着物の買取りを希望する場合は、着物の査定実績が豊富かどうかも重要な選定基準となります。契約前にキャンセル規定や追加料金の有無も確認し、納得したうえで正式に依頼を申し込んでください。

業者に引き取りをしてもらう

作業当日は業者のスタッフが自宅を訪問し、事前の打ち合わせ通りに仕分け・査定・搬出作業をおこないます。残しておきたい物と処分する物の最終確認をしながら、作業を進めてもらいましょう。

残したい物を誤って処分される事態を防ぐために、可能であれば当日は立ち会うことをおすすめします。

料金を支払う

すべての作業が完了したら、費用を支払ってください。

買取りが成立した場合は、原則として作業費用から買取り金額を差し引いてもらいます。買取り金額が作業費用を上回った場合は、別途現金で受け取ります。

最後に領収書や作業完了報告書を受け取り、一連の遺品整理作業は終了です。

遺品整理で出てきた着物についてまとめ

遺品整理で出てきた着物についてまとめ

遺品整理で出てきた着物を手放す際は、以下のように数多くの選択肢があります。

  • 形見として大切に保管する
  • 買取りをしてもらう
  • リメイクして活用するなど


どの方法を選ぶにしても、ご自身にとって納得のいく手放し方を見つけることが大切です。
もし着物の量が多く手に負えない場合や、遺品整理全体をスムーズに進めたい場合は、遺品整理業者への依頼を検討してみてください。

広島市の遺品整理みらいへでは、遺品の整理から着物の査定・処分まで、すべての作業をスタッフが丁寧に対応いたします。形見分けが必要な場合や特定の品を残したいなど、お客様のご要望に合わせた柔軟なサービスを提供しております。ご相談は電話メールLINEから気軽にお問い合わせください。

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