遺品整理の費用を安くする方法7選!費用が決まる仕組みと相場を解説
更新日2025.10.19

「遺品整理の費用が高い……安く済ませられないの?」と、お悩みの方は多いでしょう。故人との大切な思い出が詰まった遺品整理は、精神的にも体力的にも大きな負担となる作業です。

さらに、遺品整理業者に依頼すると、遺品の量や作業範囲によっては数十万円もの費用がかかり、経済的な負担もかかります。

本記事では、遺品整理の費用を賢く抑えるための具体的な方法から料金が決まる仕組み、業者選びのポイントを網羅的に解説します。納得のいく遺品整理を進めるために、費用の不安を解消しておきましょう。

遺品整理の費用を安くする方法

遺品整理の費用を安くする方法

遺品整理は専門業者に依頼するとまとまった費用がかかるため、少しでも安く抑えたいと考えるのは自然なことです。ここからは、遺品整理の費用を抑えるための具体的な方法を詳しく解説します。

  • 不用品の分別・処分を自分でおこなう
  • 売れそうな遺品は買取りサービスを利用する
  • 地域に密着している業者を選ぶ
  • 複数の業者に相見積もりを取って比較する
  • 繁忙期を避けて依頼する
  • オプションは最小限にする
  • クーポン・キャンペーンを利用する


少しでも費用の負担を減らすために、ぜひ参考にしてみてください。

不用品の分別・処分を自分でおこなう

遺品整理の費用で大きな割合を占めるのが、業者による遺品の仕分け作業にかかる人件費です。

事前に可燃ごみや不燃ごみ、リサイクル可能な品などを自分で分別しておくだけで、業者の作業時間を短縮できます。また、自治体が提供している粗大ごみや資源回収のサービスを利用すれば、処分費用を大幅に減らせるでしょう。

作業時間の短縮は人件費の削減に直結するため、結果的に全体の費用を抑えることにつながります。

ただし、不用品の中には貴重品や大切な思い出の品が紛れていることもあるため、処分する前に中身を確認しておきましょう。

売れそうな遺品は買取りサービスを利用する

故人が残した遺品の中に金銭的価値が見込める物があれば、買取りに出すことで処分費用を相殺できます。遺品整理業者の中には買取りサービスを併せておこなっているところもあり、作業費用から買取り金額を差し引いてくれます。

買取りの対象となる物品の例は、以下のとおりです。

  • 比較的新しい家具や家電
  • ブランド品
  • 貴金属
  • 骨董品
  • 趣味で集めていたコレクション
  • デザイン性の高いアンティーク家具など


自分でリサイクルショップに持ち込んだり、フリマアプリを活用して販売したりするのも良いでしょう。

買取りを依頼する際は、複数の業者やサービスから査定を受け、最も条件の良いところで売却するのがおすすめです。

地域に密着している業者を選ぶ

遺品整理の料金には、作業場所までの出張費や車両の交通費などが含まれていることが一般的です。

そのため、自宅から遠い場所にある業者に依頼すると、移動距離に応じて出張費やガソリン代がかさむ傾向にあります。なるべく自宅の近隣エリアで営業している業者を選ぶことで、出張関連の費用を抑えられます。

地元の業者であれば地域のごみ分別のルールや廃棄物処理施設にも詳しいため、作業がスムーズに進むでしょう。結果として作業時間全体の短縮にもつながり、費用を節約できる可能性があります。

まずは、自分の住んでいる市区町村や、隣接するエリアに対応している業者を探してみることをおすすめします。

複数の業者に相見積もりを取って比較する

遺品整理を依頼する際は、できるだけ複数社から相見積もりを取りましょう。料金体系やサービス内容は、業者ごとに大きく異なるためです。

複数の見積もりを比較することで、依頼したい作業内容の料金相場を把握でき、高額な請求を避けられます。見積もりを比較する際は総額だけでなく、以下の費用の内訳を細かく確認してください。

  • 作業人数
  • 作業時間
  • 処分費など


また、基本料金に含まれない追加料金が発生する条件や、オプションサービスの内容についても質問しておきましょう。電話やメールだけで済ませず、必ず現地に来てもらい、正確な見積もりを出してもらうことが大切です。

繁忙期を避けて依頼する

遺品整理にも繁忙期が存在し、この時期は作業スタッフやトラックの確保が難しくなるため、費用が高めに設定される傾向があります。具体的には、引越しシーズンと重なる3~4月や、人事異動が多い9月頃です。

繁忙期は予約が殺到するため、希望する日程で作業を依頼することが困難になるケースも少なくありません。遺品整理の時期を急いでいないのであれば、繁忙期を避けて依頼するだけで費用を抑えられる可能性があります。

比較的依頼が落ち着いている時期は、5~7月頃や10~12月頃になります。

スケジュールに余裕を持たせて計画を立てることで、費用を抑えながら遺品整理を進められるでしょう。

オプションは最小限にする

遺品整理の費用が高いと感じた場合は、オプションが付いていないか確認してみてください。外すことで、費用を大幅に抑えられる可能性があります。

実際に、遺品整理業者は以下のようなさまざまなオプションサービスを提供しています。

  • 作業後のハウスクリーニング
  • 消臭・除菌作業
  • エアコンの取り外し
  • 特殊清掃
  • 遺品供養
  • 害虫駆除など


オプションを追加するほど費用が高くなるため、本当に必要なものだけを見極めることが大切です。見積もりの段階で、どの作業が基本料金に含まれ、どこからがオプションになるのかを明確に確認しておきましょう。

クーポン・キャンペーンを利用する

多くの遺品整理業者は新規顧客を獲得するために、ホームページ限定の割引クーポンや期間限定のキャンペーンを実施しています。よく見られる割引クーポンやキャンペーンの例を、以下に挙げてみました。

  • ホームページからの申込みで10%割引
  • LINEの友達登録で割引
  • 知人からの紹介で適用される紹介割引
  • 作業後に口コミを投稿することでお得になる特典など


ただし、割引の適用には「平日限定」や「現金払いのみ」といった条件が設けられていることがあるため、事前に確認してください。

遺品整理の費用が決まる仕組み

遺品整理の費用が決まる仕組み

遺品整理の費用を抑えるためには、どのような内訳で構成されているのかを理解することが重要です。仕組みを知ることで見積書の内容を正しく読み解けるようになり、不要な費用を削減することにもつながります。

遺品整理の費用が決まる主な要素は、以下の6つです。

  • スタッフの作業人数
  • 車両費
  • 処分費
  • 供養・お焚き上げ費用
  • 立地条件
  • 作業範囲
  • オプション


ひとつずつ見ていきましょう。

スタッフの作業人数

費用の中で最も大きな割合を占めるのがスタッフの人件費であり、作業人数に応じて変動します。遺品の量が多かったり部屋が広かったりするほど、作業に必要なスタッフの人数は増えることになります

作業人数が増えるほど作業時間は短縮されるものの、人件費は加算されていきます。間取りに対してスタッフの人数が多い場合は、理由を聞いてみてください。特別な理由がない場合は、人員を削減してもらうことで、費用を抑えられる可能性があります。

車両費

整理した遺品を家から運び出し、処分場まで運搬するためのトラックの費用も料金に含まれます。車両費は使用するトラックの大きさや台数によって変動します。

大型家具や家電製品が多い場合や、一軒家を丸ごと整理するようなケースでは、複数台のトラックが手配されることもあるくらいです。手配されるトラックに応じて費用は変動するため、見積書の内訳に「車両費」や「運搬費」といった項目があるか、事前にチェックしておきましょう。

処分費

処分費は、遺品整理の過程で発生したさまざまな不用品を廃棄するためにかかる費用です。処分する物品の種類や量によって費用は異なります。

特にリサイクル法対象の家電や大型家具は処分するのに専門の知識が必要だったり手間がかかったりすることから、処分費が高くなる傾向があります。

業者によっては「処分費込み」という一括プランを提示しているものの、品目によっては追加費用が発生します。そのため、追加料金が発生する条件を見積もりの段階で確認しておきましょう。

供養・お焚き上げ費用

故人が大切にしていた写真や人形、仏壇などを丁寧に供養したい人に向けて、供養・お焚き上げサービスを提供していることがあります。多くの遺品整理業者は寺院や神社と提携しており、オプションで遺品供養・お焚き上げサービスを提供しています。

費用は個別で供養するのか、他の家とまとめて供養する合同供養かによって変動するため、どの形式で依頼するのか決めておきましょう。また、依頼する寺院や神社の宗派によっても費用は変わってくるため、事前に確認が必要です。

きちんと供養されたか確認したい場合は、供養が完了したことを証明する「供養証明書」を発行してくれる業者を選ぶことをおすすめします。

立地条件

遺品整理をおこなう物件の立地や建物の構造といった環境的な要因も、費用に影響を及ぼします。

例えば、エレベーターがないマンションの3階以上の部屋は遺品を搬出するために階段で何往復もすることになるため、手間がかかります。また、家の前の道が狭くてトラックを横付けできない場合や、駐車場から玄関まで距離がある場合も同様です。

搬出作業が通常以上に時間と労力が必要になると判断された場合は、追加費用が発生することがあります。業者によっては「階段料金」や「長距離搬出費」といった名目で、明確な追加料金を設定しているところもあります。

正確な料金を算出するためにも、業者には必ず現地訪問を依頼し、周辺環境まで含めて確認してもらうことが重要です。

作業範囲

業者に依頼する作業の範囲が広いほど、費用は高額になります。最も基本的なプランとして提供されている業務範囲は、以下のとおりです。

  • 遺品の分別
  • 不用品の搬出・回収
  • 簡易的な清掃


上記以外の作業はオプションサービスとして、料金に上乗せされます。

逆に言えば、できる限り自分たちで作業を進めて依頼する範囲を限定することで、費用を数万円単位で抑えることも可能です。

「明け渡しのために原状回復までお願いしたい」など、自分の目的に合わせて依頼範囲を明確にすることが大切です。

オプション

多くの遺品整理業者は基本的な作業プランに加え、さまざまな追加オプションを用意しています。前述したハウスクリーニングや遺品供養以外にも、エアコンの取り外しやリフォーム、家屋の解体作業など多岐にわたります。

オプションを追加するメリットは、遺品整理に関するあらゆる悩みを一括で解決できることです。

しかし、オプションだけで費用は数万円単位で増加していくこともあります。

提示された見積もりが高いと感じた場合は、不要なオプションが含まれていないか確認し、外すことを検討してみてください。本当に必要なオプションだけを利用することで費用を大幅に抑えられ、納得して遺品整理を依頼できるでしょう。

【間取り別】遺品整理の料金相場

【間取り別】遺品整理の料金相場

遺品整理の料金は遺品の量や作業条件によって大きく左右されるものの、間取りごとに料金相場が存在します以下に、間取り別の料金相場を作業時間と作業人数の目安も併せて表にまとめたので、参考にしてください。

間取り 料金相場 作業時間の目安 作業人数の目安
1R・1K 35,000円~80,000円 1~3時間 1~2名
1LDK 80,000円~150,000円 2~5時間 2~3名
2LDK 140,000円~250,000円 3~7時間 3~4名
3LDK 180,000円~400,000円 5~10時間 3~6名
4LDK以上 220,000円~ 6~12時間以上 4~8名

相場を把握しておけば、見積額が高いかどうか判断ができ、依頼する前に業者に確認できるようになります。

【安いだけではダメ】遺品整理業者を選ぶポイント

【安いだけではダメ】遺品整理業者を選ぶポイント

遺品整理の費用を抑えたいと考えるのは自然なことですが、金額だけで業者を選ぶのは避けましょう。間違って悪質な業者に依頼してしまう恐れがあり、高額な追加請求や不法投棄といった、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。

故人の大切な遺品を安心して任せるためには、料金だけでなく、信頼性や専門性を見極めることが重要です。信頼できる優良な遺品整理業者を選ぶために必ず確認すべきポイントは、以下の4つです。

  • 必要な許可を保有している
  • 現地見積もりを無料でおこなってくれる
  • 料金が相場の範囲内である
  • 料金体系が明確である


ひとつずつ見ていきましょう。

必要な許可を保有している

遺品整理業者を選ぶ際にあたり、まずは事業に必要な許可の有無を確認してください。家庭から出る不用品を収集・運搬するためには、自治体が発行する「一般廃棄物収集運搬業許可」が必須となります。

許可を持たない業者が遺品を回収すると違法行為にあたり、不法投棄につながりかねません。場合によっては、依頼者側も罰せられる可能性があります。

また、遺品の買取りも併せて依頼する場合は、都道府県の公安委員会が発行する「古物商許可」も必要です

許可の有無は自社のホームページや見積書に許可番号を明記していることが多いので、依頼する前にチェックしておきましょう。

現地見積もりを無料でおこなってくれる

正確な費用を算出してもらうために、現地見積もりを無料でおこなってくれるかどうかも重要なポイントです。遺品整理の費用は以下の要素により大幅に変動するため、実際に現地で確認してもらわないと正確に算出できません。

  • 遺品の量
  • 種類
  • 部屋の広さ
  • 建物の立地条件 など


そのため、電話やメールだけの簡易的な見積もりで済ませようとせず、必ず現地見積もりに対応している業者を選びましょう。
現地見積もりは多くの業者で対応しており、一般的に見積もり費用が発生することはありません。

信頼できる優良な業者は、現地を丁寧に確認したうえで、作業内容の詳細と正確な料金を記載した見積書を提示してくれます。また、現地見積もりでは費用だけでなく、スタッフの対応や人柄を確認する絶好の機会でもあります。

質問に対して誠実に答えてくれるか、といった点を見ておきましょう。

料金が相場の範囲内である

費用を比較検討する中で、他の業者と比べて極端に安い費用を提示する業者には注意が必要です。「安ければ良い」と考えて安易に契約してしまうと、後で大きなトラブルに発展しかねません。

相場を大幅に下回る費用の裏には、作業当日に何かと理由をつけて高額な追加料金を請求してくることが考えられます。また、人件費や処分費を不当に削っている場合だと作業が雑であったり、遺品が不法投棄されたりするリスクもあります。

まずは複数社から見積もりを取り、費用の相場感を把握したうえで、適正な価格でサービスを提供している業者を選びましょう。提示された金額が相場よりも安い場合は、その理由を業者に尋ねてみて、納得できる明確な説明があるかを確認することが重要です。

料金体系が明確である

安心して依頼できる優良な業者は、料金体系が非常に明確で、見積書の内訳もわかりやすく記載されています。反対に「作業一式〇万円」といったように、何にいくらかかるのかが曖昧な見積もりを出す業者は注意が必要です。

料金の内訳が不透明だと、後から「これは基本料金に含まれていない」などと言われ、追加請求されるトラブルにつながりやすくなります。

見積書には、最低でも以下の項目が具体的に記載されているかを確認しましょう。

  • 人件費
  • 車両費
  • 処分費
  • オプション費など


優良な業者は、基本料金に含まれている作業範囲と、別料金が発生するタイミングを事前に明確に説明してくれます。料金の明確さは、その業者の誠実さや信頼性を判断するための大きな指標になると覚えておきましょう。

遺品整理の費用を安くする方法まとめ

遺品整理の費用を安くする方法まとめ

遺品整理の費用は利用者の状況によっては数十万円もかかるものの、安く抑える方法はいくつかあります。実際に取り入れることで、数万円単位で抑えられることもあるくらいです。

ただし、安さだけで業者を選ぶと悪質業者に依頼してしまう可能性があります。業者を選ぶ際は、まずは必要な許可の有無を確認してください。相場よりも明らかに安い費用を提示された場合は、理由を確認することが大切です。

提示された金額が高いと感じたら、費用を抑えられないか検討してみてください。

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