片付けられないのはうつ病が原因かも!セルフチェックや対処法を詳しく解説
更新日2025.08.21

片付けができない原因は多岐に渡り、そのひとつにうつ病が挙げられます。うつ病になると気力がなくなり、部屋の片付けが疎かになる傾向があります。

不眠や集中力の低下などの症状も見られる場合は、病院を受診して改善を図るようにしましょう。

本記事では、うつ病で片付けられない原因やセルフチェック方法、対処法について解説します。片付けられない原因をしっかりと突き止め、適切な対策をするための第一歩を踏み出しましょう。

片付けられないのはうつ病が原因の可能性がある

片付けられないのはうつ病が原因の可能性がある

片付けを頑張ろうとしてもできないのは、うつ病が原因の可能性があります。うつ病は心理的な落ち込みだけでなく、身体的な症状もともなうことが特徴で、健康状態に影響を及ぼします。

うつ病の主な症状は、以下のとおりです。

  • 眠れない
  • 食欲がない
  • 何もやる気が起きない
  • 集中力の低下
  • 決断力の欠如
  • 自己評価の低下


発症する原因は人それぞれで、ストレスや生活環境の変化などが関係しています。
症状がひどくなると日常生活が困難になり、部屋の片付けさえできない状態になります。

うつ病の疑いがあるときはまずはセルフチェック

うつ病の疑いがあるときはまずはセルフチェック

自身がうつ病か気になったときは、まずセルフチェックをしてみましょう。セルフチェックをしてうつ病か判断できれば、対策や治療方針が明確になります。

心療内科や精神科のホームページに掲載されていることもあります。

また、厚生労働省のホームページでは、セルフチェックテストを公開しているので、そちらを活用してみるのがおすすめです。無料で簡単に利用できるので、気軽に試してみてください。

参照:厚生労働省うつ病チェック

セルフチェックを受けてから受診すると、スムーズに診察を進められるでしょう。

うつ病のチェック項目が多かったり症状が長く続いていたりする場合は、早めに病院に行くことが重要です。ひとりで抱え込まず、専門家のサポートを受けることが回復への第一歩と言えます。

うつ病で片付けられない原因3つ

うつ病で片付けられない原因3つ

うつ病で片付けられない原因は、以下の3つです。

  1. 疲れやすくなりやる気が出ない
  2. 思考力の低下
  3. 身体の不調

詳しく見ていきましょう。

疲れやすくなりやる気が出ない

うつ病になると体力が著しく低下するため、掃除や片付け、洗濯、料理などの日常的な家事活動をおこなうことが困難になります。

通常、人間の体には疲労から回復する機能が備わっています。しかし、うつ病だと神経伝達物質のバランスが崩れて脳の機能が低下し、自然回復力がうまく機能しません。休息を取っても疲れが取れず、何をするにも労力がかかり、やる気や意欲が持続しない状態が長期間続きます。

徐々に物が溜まっていき、散らかっている状態が慢性化していきます。

思考力の低下

脳の働きが鈍くなり、考えたり集中したりする力が弱まることも、うつ病の特徴のひとつです。脳機能が低下することで、以前は簡単にできた片付けも頭がぼんやりとして思考が整理できず、物をどこに置くかといった単純な判断も難しくなります。その結果、部屋が散らかったままになることが多くなり、生活環境の悪化につながりかねません。

身体の不調

うつ病では精神的な症状だけでなく、以下のさまざまな身体の不調をともなうことがあります。

  • 全身の疲労感
  • 胃の不快感や食欲不振
  • 頭痛
  • 腰痛や肩こり


上記の症状が現れると、日常生活において体を動かすこと自体が大きな精神的・身体的負担となります。
掃除やごみ捨てといった家事でさえも、困難になるでしょう。

うつ病で片付けられないことにより生じるリスク

うつ病で片付けられないことにより生じるリスク

うつ病で片付けられなくなると、以下のさまざまなリスクが生じる可能性があります。

  • ごみ屋敷化する
  • 健康への悪影響が出てくる
  • ケガをするリスクが増える
  • 近隣トラブルになる


できるだけ早めに対処すれば、深刻なリスクを避けられます。
うつ病の治療と並行し、少しずつでも片付けを進めることが重要です。必要に応じて、家族や専門家のサポートを受けることも検討しましょう。

関連記事「ゴミ屋敷にしてしまう人の特徴とは?女性が多いと言われる真相や解決方法・リバウンドしないための工夫を解説

うつ病で片付けられないときの対処法5選

うつ病で片付けられないときの対処法5選

うつ病の人が片付けるにあたり、特に重要なのは、小さな一歩から始めることです。どうしても片付けられないときの対処法は、以下の5つです。

  1. ゆっくり休む
  2. 医療機関を受診する
  3. 身近な人に相談する
  4. 自治体に相談する
  5. 片付けのルールを決める

これらの方法を実践すれば片付けのハードルが下がり、少しずつ快適な環境を作れます。まずは完璧を求めず、できることから取り組んでいきましょう。

ゆっくり休む

気力がないときは、焦らずにゆっくり休んでください。うつ病の人は部屋が散らかると「自分はダメな人間だ」と思い込みがちですが、回復への第一歩は自分のペースで少しずつ普段の生活に戻すことです。

特に、良い睡眠は回復に必要不可欠と言えます。規則正しい睡眠習慣を作ることで脳のバランスが整い、気分の安定につながります。お風呂に入ったり好きな音楽を聴いたりして、心身をリラックスさせて自分を大切にする時間を作りましょう。

医療機関を受診する

医療機関に相談し、片付けられない原因を探るのも有効な対策です。原因が判明し適切な治療やサポートを受ければ、状況に合わせた対策を立てやすくなります。対策によって、症状の進行を抑制できる可能性も高まります。

専門家のアドバイスは、長期的な改善への第一歩です。サポートを受けて前向きに対策していきましょう。

身近な人に相談する

ひとりで問題を抱えず、家族や友人に相談してみるのもおすすめです。問題を共有することで精神的な負担が軽減され、新たな視点やアイデアを得られます。

まずは自分の状況をしっかり伝え、これからどうするか身近な人と一緒に考えていくことが重要です。具体的な解決策が見つからなくても、誰かに話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になるので、話すところから始めましょう。

自治体に相談する

うつ病のことを周りに話しづらい人や、病院への受診を躊躇する場合は、自治体の「心の健康サポートサービス」を利用してみてください。地域にある保健所や精神保健福祉センターでは、専門のカウンセラーや精神保健福祉士による無料相談サービスが提供されています。経済的な負担なく専門的なアドバイスを受けられます。

心の悩みや不安を抱え込まずに相談員に話すことで、問題解決に向けた一歩を踏み出すきっかけになるため、ぜひ相談してみてください。

片付けのルールを決める

病気や障害で片付けが苦手な人でも、ルールを設定することによって整理整頓ができるようになる可能性が高まります。設定するルールの具体例は、以下のとおりです。

  • すべての物に決まった置き場所を指定する
  • 必要以上に物を増やさないよう意識的に管理する
  • 使った物はすぐに元の場所に戻す


このようなルールを実践し続けることで習慣化でき、片付けの負担が大幅に軽減されるでしょう。しかし、無理な目標設定は逆効果です。自分自身の体調や状況に合わせたペースで、少しずつ取り組んでいくことが成功への鍵となります。

片付けられない原因がうつ病以外で考えられる病気

片付けられない原因がうつ病以外で考えられる病気

うつ病に当てはまらなくても、別の病気や障害によって片付けられない可能性があります。片付けが困難になる病気・障害の例は、以下のとおりです。

病気・障害名 説明
ADHD 整理整頓が苦手で、物を片付ける順序や優先順位の判断が難しい
認知症 記憶力や判断力の低下により、物の置き場所を忘れたり、片付けの手順を理解できなくなる
強迫性障害 物を捨てることへの過度な不安や、特定の方法でしか整理できないなどの症状が現れる
統合失調症 妄想や幻覚が現れ、話の内容や行動がちぐはぐになり片付けに困難が生じる
セルフネグレクト 自分の心と体の健康を気にしなくなり、清潔さなどの生活環境が悪化していく

これらの病気や障害がある場合、単なる片付けられないという症状だけでなく、背景にある医学的な問題に対処することが重要です。症状が長期間続く場合は、専門医への相談を検討してください。

片付けられない場合は専門業者に任せるのも選択肢のひとつ

片付けられない場合は専門業者に任せるのも選択肢のひとつ

本人と家族だけで部屋の片付けが難しい場合は、専門業者に依頼するのもおすすめです。業者に依頼すると費用はかかるものの、以下のメリットがあります。

  • 早ければ1日で片付く
  • プライバシーが守られる
  • いらない物も処分できる
  • 体と心の負担が減る


まずは専門業者に片付けてもらい、部屋をリセットしましょう。
その後、新しい生活習慣を身につけることできれいな状態を維持しやすくなります。

関連記事「汚部屋を片付ける方法7ステップ!コツや不用品回収業者へ依頼するメリットを解説

片付けられないうつ病チェックのまとめ

片付けられないうつ病チェックのまとめ

気力の低下が原因で片付けが困難な場合、うつ病を疑ってみてください。うつ病は身体的な疲れや思考力の低下も引き起こし、掃除や整理整頓が難しくなることがあります。まずは、セルフチェックで自分の状態を確認してみてください。

うつ病の疑いがある場合は、早期に専門の医師に相談しましょう。対処法としては無理に片付けようとせず、休息を優先することです。また、片付けのルールを決めて少しずつ取り組むことも効果的です。

状況が改善しない場合、専門業者に依頼することも検討してみてください。心身に負担をかけずに片付けができます。

タイヨーの「遺品整理みらいへ」は、不用品回収や部屋の掃除などをおこなっています。お困りの際は、ぜひご相談ください。電話メールLINEで簡単に見積もりができます。焦らず自分のペースで進め、人の助けを借りながら、少しずつ快適な環境を取り戻しましょう。

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