ふるさと納税にもSDG’sの波 3年間で寄付件数は6倍 登録件数は25倍
ふるさと納税を手掛ける大手ポータルサイト「さとふる」(→link)では、各自治体の御礼品の傾向をリサーチ。
2019年から2022年の4年間にかけて、SDG’sに関連する寄付件数が約6倍に増加したと発表しました。
登録件数については約25倍に増加しているとのことです。
さとふるでは、6月の「環境月間」に合わせて、御礼品の関連キーワードなどを調査。
「リサイクル」や「紙ストロー」あるいは「自然保護」「持続可能」など、SDG’sに関わる約50のキーワードを選定して、2019年から毎年の傾向を調べたところ、毎年着実に増加しており、特に2022年にかけては飛躍的に増えていることがわかりました。
地球温暖化や、それに関連して起きていると思しき世界各地の自然災害などを背景に、自治体だけでなく消費者にも意識の高まりが広まっているようです。
税金の偏りや、御礼品の高騰化など、問題点も指摘されるふるさと納税ですが、今回の調査で、SDG’sの浸透に一役買っている一面も見えてきたと言えそうです。
さとふるでは今もSDG’s関連の御礼品が掲載されていて、注目の自治体が紹介されていました。
いくつかピックアップしてみましょう。
◆航空機のライフベストをアップサイクルしたサコッシュ(愛知県豊山町)
静岡県に本拠地があり東海エリアを中心に運営しているFDA(フジドリームエアラインズ)からは、飛行機に搭載されていたライフベストをアップサイクルした「サコッシュ(画像左)」と「ウォレット(画像右)」が登場。
名古屋小牧空港がある「ヒコーキのまち豊山町」と協力して提供されています。
寄附金額26,000円のサコッシュはこちら(→link)からとなりますが、6月19日時点で在庫1点となってます。
寄附金額15,000円のウォレットはこちら(→link)。
◆油掃除に便利な「油取り粉・ゆとりこ」(岐阜県大野町)
廃棄物の石膏ボードを利用して作られた油取り粉(ゆとりこ)。
使用後は田畑の肥料に使えるとのことです。
寄附金額は10,000円(→link)で、一度試してみたいですね。
◆廃棄梅からできたサスティナブルフレグランス(福岡県太宰府市)
約200種、約6,000本の白梅・紅梅があるなど、実は梅の名所である福岡県太宰府市。
そんな太宰府の象徴である梅の花の香りをベースに「シダーウッド」を配合した香水です。
シダーウッドは別名が「エンピツビャクシン」とも言われていて、「学問の神様」を祀る太宰府天満宮にちなみ、廃棄梅に配合されました。
寄附金額は27,000円となります(→link)。
◆間引きされたりんごで作られたお菓子セット(長野県高森町)
信州と言えばフルーツの名産地。
特にりんごは青森県に続いて全国第2位の規模を誇る長野県ですが、丸々としたりんごを育てるためには「仕上げ摘果(間引き)」という作業がありました。
こぶし大の果実が、実に2/3程度も廃棄されていたのです。
長野県下伊那郡に本拠地のある株式会社マツザワでは、これをお菓子の原料として活用。
寄附金額8,000円の御礼品として掲載されています(→link)。
◆廃棄小芋から作られたきんこ焼酎・志州隼人(三重県志摩市)
フルーツに間引きがある一方、芋の出荷には大きさの選定があります。
きんこ焼酎・志州隼人は、そんな選定から漏れてしまった小さな芋「きんこ」を焼酎に生まれ変わらせたもの。
「干し芋の皮と芋の間の一番おいしい部分である甘皮をふんだんに使った」とのことで、玄人好みの味だとか。
素人でも一度試してみたくなりますね。
寄附金額は6,000円(→link)。
◆自分の“木”を富良野に植樹してもらえる・植樹代行券(北海道富良野市)
北海道といえば『北の国から』、『北の国から』といえば富良野!
そんな富良野ではゴルフ場跡地を森として復活させる取組が行われていて、これまで約8万本の植樹が実施されてきました。
そこに、自分の木を植えてもらえるのが、こちら寄附金額10,000円の御礼品(→link)。
誕生日や入学、入社、あるいは結婚などの記念として利用するのもオススメとのことで、植樹の寄付をすると、植樹地点の座標を記した証明書が発行されます。
後日、現地を訪れて木の成長を楽しむこともできるようで、ワクワクが広がりますね!
これはやってみたい!
【参考】
さとふる(→link)