空き家を片付ける4つの手順とコツ!業者に依頼する際の費用相場も解説!
更新日2023.10.29

「空き家を片付けたいけど、具体的にどうすればいいのかわからない」とお悩みの方は、多いのではないでしょうか。

空き家を放置してしまうと罰金や近隣トラブルなど多くのリスクがあるため、早急に対処することをおすすめします。

空き家の片付けは頑張れば自力で済ませられますが、現実問題としてやることは非常に多いです。そのため、業者に依頼するのがおすすめです。

本記事では、空き家を片付けるべき理由と具体的な手順について、詳しく解説します。ぜひご自身に合う方法で片付けを進め、空き家の問題を解消しましょう!

空き家を今すぐに片付けるべき理由3つ

空き家を今すぐに片付けるべき理由3つ

空き家を今すぐに片付けるべき理由は、以下の3つです。

  1. 行政からの指導勧告罰金のリスクがある
  2. 犯罪に利用される可能性がある
  3. 倒壊や火災などで近隣に被害が及ぶ

放置してしまうとあなたにとっても面倒なことになる恐れがあるので、それぞれ理解しておきましょう。

行政からの指導勧告罰金のリスクがある

空き家を放置すると、地元の行政機関から指導や勧告を受ける可能性が高まります。

国土交通省では、空き家の所有者に対して建物の安全性や衛生面に関する基準を守るように求めています。

基準を満たしていない家に対しては、罰金が科せられることもあるくらいです。さらに、空き家を放置し続けて「特定空き家」に認定された場合は、最大6倍の固定資産税を課せられる恐れもあります。

空き家を片付ければ法的トラブルのリスクを回避でき、行政からの圧力をかけられる心配をせずに済むでしょう。

犯罪に利用される可能性がある

空き家を放置してしまうと不法侵入や窃盗、さらには麻薬の密売などの犯罪活動の場として利用されることがあります。

また放火されて近隣にも被害が及んだ事例も多いため、多額の賠償金が発生する事態も考えられます。空き家にはごみや古くなった木材など燃えやすい物が多いため、被害が拡大しやすいです。

空き家を片付けることで所有者や近隣住民の方が犯罪に巻き込まれるリスクを防ぐことができ、地域の安全を守ることにもつながります。

倒壊や火災などで近隣に被害が及ぶ

放置された空き家は時間とともに劣化し、倒壊や火災のリスクが増加します。建物が倒壊するとがれきなどが風に飛ばされ、火災が発生すると周囲の住宅にも被害が及ぶなど、近隣住民があらゆるリスクに晒されます。

とくに、電気配線やガス缶が老朽化していると火災の被害が拡大する恐れがあるため、早めに対処しなければなりません。

空き家を片付ける方法2つ

空き家を片付ける方法2つ

空き家を片付ける方法は、次の2つです。

  1. 自力で片付ける
  2. 業者に依頼する

おすすめできる人の状況についてそれぞれ解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

自力で片付ける

「予算に余裕がない」「部屋が狭い」といった状況の人は、業者に依頼せずに自力で片付ける方法が選択肢に挙がります。空き家の片付けは大変な作業ですが、以下の項目に当てはまる場合は自力でもなんとかなります。

  • 部屋の広さが2LDK・3DK未満
  • ごみや汚れが比較的少ない
  • 3人以上の人手が確保できる
  • 費用はなるべく最小限に抑えたい


    アパートであれば、汚れているのが部屋の一部のみというケースも多いです。自力で片付ける際は物品の仕分けも行う必要があるため、故人と親しい関係性のある方に、必ず協力を仰ぐようにしましょう。

    業者に依頼する

    作業量が多かったり、自分で作業する時間を確保できなかったりする人は、業者に依頼するのがおすすめです。具体的には、以下の項目に当てはまる方は業者に依頼するといいでしょう。

    • 部屋の広さが3DK以上
    • ごみの量が膨大
    • 有害物質の処理が必要
    • 3人以上人員が確保できない
    • 1日も早く片付けたい
    • 水回りが使えない


    ある程度予算はかかりますが、その代わりにストレスを軽減できるうえに、短時間で片付けを終わらせられます。
    家の広さや作業量次第では自力で取り組んでも1,2ヵ月以上かかることもあるので、無理だと感じたら業者に依頼するようにしましょう。

    空き家を自力で片付ける4つの手順

    空き家を自力で片付ける4つの手順

    空き家を自力で片付ける場合は、次の手順で進めてみましょう。

    1. 片付けのスケジュールを立てる
    2. 必要な物と不要な物を分別する
    3. ごみや不用品を処分する
    4. 部屋を清掃する

    手順を飛ばしてしまうと片付けが効率的に進まず、途中で中断してしまうこともあります。ひとつずつ見ていきましょう。

    片付けのスケジュールを立てる

    最初に、片付け作業のスケジュールを立てることが重要です。スケジュールを立てる段階で決めるべき項目は、下記のとおりです。

    • 作業人員
    • 1日あたりの作業時間
    • トータルの作業日数
    • 片付ける手順
    • 必要な掃除道具の有無
    • ごみの処分方法の確認


    作業可能な時間や人員を洗い出せばやるべきことが明確になり、効率よく作業を進められます。

    また、空き家を片付ける際はどうしても力仕事が必要になる場面が出てきます。そのため、人員を集める際は力仕事に対応できる人がいることも、確認しておきましょう。

    必要な物と不要な物を分別する

    片付けを始める前に、必要な物と不要な物を分けておきます。有価証券や宝石、契約書類などの遺産や相続に関する重要な物は、確実に保管しておいてください。

    壊れた物やごみなどの明らかに不要な物は事前に処分しておくことで、効率的に片付けを進められます。

    また、不要であるもののまだ使用可能な家電や備品に関しては、リサイクルショップやオークションなどで販売できる可能性があります。そのため、なるべく汚れを落とした状態で保管しておきましょう。

    ごみや不用品を処分する

    分別ができたら、ごみや不用品を適切に処分します。ごみ収集やリサイクルセンターへの持ち込みなど、地域が定めている処分方法を確認しましょう。

    大型ごみであれば、粗大ごみの処分手続きが必要な場合もあります。多くの自治体では、粗大ごみは通常の収集日とは別に申請する必要があるため、処分までに時間を要します。

    片付けの日程までに、処分を完了させられるように計画的に処分を進めましょう。

    部屋を清掃する

    必要な物の保管と不用品の処分が完了したら、いよいよ部屋の清掃に移ります。清掃にあたって以下の箇所をチェックしておくことで、汚れを見逃す心配がありません。

    • 天井
    • ドア
    • キッチン
    • バスルーム


      空き家だと壊れた物の破片が飛び散っていたり害虫が湧いていたりするので、見つけ次第対処して、原状復帰を目指しましょう。
      どうしても取れない汚れがある場合は、ハウスクリーニングや特殊な清掃用具を利用するのもおすすめです。

      空き家の片付けを業者に依頼するメリット3つ

      空き家の片付けを業者に依頼するメリット3つ

      空き家の片付けを自力で進めるのが困難な場合は、業者を利用するのもおすすめです。業者を利用するメリットは、以下の3つです。

      1. 手早く確実に片付けられる
      2. ケガのリスクを回避できる
      3. 不用品の買取や回収もまとめて依頼できる

      ひとつずつ見ていきましょう。

      手早く確実に片付けられる

      業者に依頼する最大のメリットは、確実に片付けられる点です。自分で片付けると人員が不足したり日程を確保できなかったりなどの事情で、片付けを断念してしまうこともあります。

      プロの業者は効率よく進めるノウハウと技術を持っており、大規模な物品の移動や廃棄物の処理、清掃などを迅速かつ丁寧に進めてくれます。自力で進める場合よりも早く終わらせられるので、難しそうな場合はすぐに業者へ依頼しましょう。

      ケガのリスクを回避できる

      空き家の片付けは重い物の持ち上げや移動、危険物の取り扱いなどがあるため、自力で片付ける場合はケガや事故のリスクもあります。

      しかし、業者に依頼すれば作業のほぼすべてを行ってくれるので、ケガをする心配がありません。また、業者は安全対策を徹底しており、適切な装備と訓練を受けたスタッフを派遣してくれます。

      業者に依頼することで作業中のケガや事故を回避できるため、とくに女性や高齢者におすすめです。

      不用品の買取や回収もまとめて依頼できる

      多くの片付け業者は、不用品の買取や回収サービスも提供しています。

      不要な物品などを専門家が査定し、リサイクルショップやオークションなどで売れると判断できれば、買取ってもらえます。値段が付かず、買取り不可と査定された物品でも引き取ってくれるので、自分で処分する必要もありません。

      また、不要な物品を買取ってもらえれば作業費用と相殺できて安く抑えられるため、ぜひ利用しておきたいところです。

      空き家の片付けを業者に依頼するデメリット2つ

      空き家の片付けを業者に依頼するデメリット2つ

      空き家の片付けを業者に依頼する際には「費用が発生する」「悪徳業者が一定数存在する」という2つのデメリットがあります。それぞれ解説していくので、適切に処分するために把握しておきましょう。

      費用が発生する

      片付け業者に依頼することで効率よく作業でき、安全に進めてくれる代わりに費用がかかります。とくに、空き家の片付けの作業量が多い場合、10万円超もの高額な費用が発生する可能性があります。

      予算オーバーで業者に依頼するのが困難な場合でも、費用を抑える方法について後述しているので、ぜひ取り入れてみてください。

      悪徳業者が一定数存在する

      片付け業者の中には、信頼性の低い悪徳業者も存在します。悪徳業者に依頼してしまうと片付けを適当に済ませられたり、高額な追加料金が発生したりと、トラブルにつながりかねません。

      とはいえ、片付け業者を選ぶ段階でしっかり判断しておけば、悪徳業者に引っかかる心配はありません。

      業務を行うのに必要な許可を保有しているか、公式サイトもしくは実店舗を持っているか、といったことを事前に確認しておきましょう。また、事前に評判や口コミを調査することも、信頼性のある業者を選ぶうえで重要なことです。

      空き家の片付けを業者に依頼したときの費用相場

      空き家の片付けを業者に依頼したときの費用相場

      空き家の片付けを業者に依頼した際の費用相場を、家の間取りごとに以下の表にまとめてみました。

      間取り 費用相場
      1R 30,000円~
      1LDK 65,000円~
      2LDK 110,000円~
      3LDK 150,000円~
      4LDK以上 220,000円~

      ただし業者によって異なるため、必ず複数社から見積もりを取るようにしてください。

      空き家を片付ける際は補助金を利用するのがおすすめ

      空き家を片付ける際は補助金を利用するのがおすすめ

      空き家を片付けるにあたって、自治体によっては補助金制度を設けています。補助金額は自治体によって異なり、また、支給条件を以下のように定めている場合もあります。

      • 空き家バンクに登録している
      • 一戸建て住宅の片付け
      • 片付けが未着手で、交付年度中に片付けが完了する


        自治体によって異なるため、お住まいの地域の条件を必ず確認しておきましょう。参考までに、広島県内における空き家片付けの補助金制度の一部を以下の表にまとめてみました。

        市町村 制度名称 最大補助額
        (補助率)
        呉市 呉市空き家家財道具等処分支援事業 10万円
        (1/2)
        竹原市 竹原市空き家家財道具等処分支援事業 10万円
        (1/2)
        尾道市 空き家家財道具等処分支援事業 10万円
        (1/2)
        庄原市 庄原市空き家家財道具等処分支援補助金 10万円
        (10/10)
        東広島市 東広島市空家対策事業費補助金 15万円
        (10/10)
        廿日市市 廿日市市空き家活用支援補助金 20万円
        (1/2)

        【参考】補助金情報|ひろしま空き家バンクみんと。

        空き家の片付け業者を選ぶ際のポイント3つ

        空き家の片付け業者を選ぶ際のポイント3つ

        空き家の片付け業者の選び方を間違えると悪徳業者に引っかかり、高額請求などのトラブルに巻き込まれる恐れがあります。そこで、選ぶ際には以下3つのポイントを外さないようにしましょう。

        1. 業者が許可を保有していることを確認する
        2. 空き家片付けの実績があるか確認する
        3. 複数社から見積もりを取る

        ひとつずつ解説します。

        業者が許可を保有していることを確認する

        片付け業者を選ぶ際にもっとも重要なのは、業務に必要な許可や資格を保有していることです。空き家片付けを遂行するためには、法律で決められた許可が必要です。

        以下の表に、空き家片付け業者が業務ごとに必要な許可をまとめてみました。

        業務内容 許可名称
        不用品回収 一般廃棄物収集運搬業許可
        遺品整理 遺品整理士
        不用品の買取 古物商許可

        許可を持っている業者を選ぶことで法的な問題を回避でき、適切に業務を遂行してもらえます。

        空き家片付けの実績があるか確認する

        業者が空き家の片付けの実績を持っているかどうかも、確認しておきましょう。一般的な住宅の片付けと、空き家の片付けの手順や規模は大きく異なります。

        過去に類似の案件を実施している業者は経験が豊富で、効率よく進めてきれいに片付けてくれます。業者のWebサイトや口コミなどを調査し、実績のある業者を選ぶことで、トラブルなく片付けを進めてもらえるでしょう。

        複数社から見積もりを取る

        業者を選ぶ際は、複数社から見積もりを取ることをおすすめします。異なる業者から提供される見積もりを比較し、費用とサービス内容を詳細に検討しましょう。

        実際に見積もりで提示される金額は、同じ作業内容でも業者間で数万円単位の差があります。見積もりを取ることで費用の適正さを確認できるだけでなく、悪徳業者に当たるリスクも軽減できます。

        最終的な選択は費用だけでなく、信頼性とサービスの質を総合的に考慮して慎重に行いましょう。

        空き家の片付けについて まとめ

        空き家の片付けについて まとめ

        空き家を片付けるのであれば「自力」もしくは「業者に依頼する」かの2パターンがあります。

        自力で片付ける際は人員や作業時間を把握し、スケジュールを立てましょう。人員を確保する際は、力仕事に対応できる人物を集めておくとスムーズに進められます。

        一方で業者に依頼すると費用は発生しますが、確実かつ効率的に空き家を片付けられます。業者に依頼する際は、資格を保有しているか料金体系に納得できるかなど慎重に選定しましょう。

        空き家の片付けを安心できる業者に依頼したい方は、ぜひ「みらいへ」にお任せください。

        昭和26年に創業した老舗企業で、許可も保有している業者であるため、安心してご依頼いただけます。空き家の状態や片付けにかかる期間や費用など、電話メールLINEにて、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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