パナソニックが国内初となるエアコン室外機の自動回収システムを開発
パナソニックグループのくらしアプライアンス社がエアコンの室外機からフロンを自動で回収するシステムを開発した。
国内の家電製品リサイクルにおいては初のことで、様々な機種に対応しているため、今後、フロン回収作業の効率化が進むという。
フロンは、エアコンや、冷蔵庫(冷凍庫)の冷媒、あるいは建物の断熱材、スプレーの噴射剤など、日常生活に欠かせないあらゆる用途に活用されてた。
同時にオゾン層を破壊する化学物質としても知られ、家電リサイクル法で適切な処理が義務付けられている。
しかし、構造が異なる多くの機種からフロンを回収するには高度な技術や経験が必要とされ、2019年に37.6%だったエアコンでの回収率は、2030年には53.9%以上の数値が目標とされている。
そこでパナソニックでは、業界初となる自動回収システムを開発。
高度な画像認識技術を用いるなどしてフロンの確実な自動回収を実現化した。
労働人口の減少が予想されている中でも、高く効率化されたシステムで回収作業を継続させていくとのこと。
パナソニックでは「安定的かつ継続的な家電リサイクルを通じて資源循環社会の実現に貢献していきます」としている。
【参考】
パナソニックくらしアプライアンス社(→link)