汚部屋の退去費用はいくらかかる?高額請求されたときの対処法も解説
更新日2026.07.16

汚部屋を片付けるにあたり、退去費用がいくらかかるのか気になる人は多いでしょう。実際に汚部屋の程度によっては、数十万円単位の費用がかかるのはよくある話です。

一方で、自分でできる範囲で作業をしたり、業者を慎重に選定したりすることで、費用を下げられる可能性があります。

本記事では、汚部屋の退去費用の目安を紹介したうえで、高額請求されたときの対処法を解説します。無理のない費用負担で退去するために何をすべきかを記載しているので、ぜひご一読ください。

汚部屋の退去費用は実際いくらかかる?間取り別の目安を紹介

汚部屋の退去費用は実際いくらかかる?間取り別の目安を紹介

汚部屋の退去費用は、間取りが広くなるほど高額になる傾向があります。間取りごとの目安金額を、以下の表にまとめました。

間取り 退去費用の目安
1R・1K 5万〜15万円
1DK・2K 9万〜20万円
1LDK・2DK 12万〜25万円
2LDK・3DK 20万〜40万円
3LDK以上 30万〜60万円

実際にはごみの量や汚れの程度によって変動するため、上記の金額から外れるケースも珍しくありません。

いわゆる「ごみ屋敷」の状態であれば、100万円近くかかることもあります。対照的に、汚れが少なく損傷もない状態であれば、広い間取りであっても数万円程度で収まる場合もあるでしょう。

汚部屋の退去費用の内訳

汚部屋の退去費用の内訳

汚部屋の退去費用は、主に原状回復費用とごみの片付け費用の2つで決まります。内訳を把握しておくと、高額になった場合も原因を特定しやすくなります。

それぞれどのように費用がかかるのか、詳しく見ていきましょう。

原状回復費用

原状回復費用とは、借主の不注意でついた汚れや傷を修復するためにかかる費用です。項目ごとの相場は、以下のとおりです。

項目 相場
クロス張替え 1㎡あたり約590円〜1,300円
クッションフロア張替え 1㎡あたり約1,790円〜4,100円
フローリング張替え 1㎡あたり約4,400円〜10,000円
畳の表替え 1枚あたり約4,200円1枚あたり約4,200円
ハウスクリーニング(1R・1K) 約1万3,000円〜2万5,000円
ハウスクリーニング(1DK以上) 約2万7,000円〜3万8,000円

汚部屋で発生しやすい作業には、壁紙の張替えやハウスクリーニングなどが挙げられます。損傷や汚れの範囲が広い部屋ほど、負担額は高額になる傾向があります。

対象となるのはあくまで「借主の不注意でついた汚れや傷」であるため、請求された際は該当するものであるかひとつずつ確認しておきましょう。

ごみの片付け費用

ごみの片付けにかかる費用も退去費用の内訳に含まれ、量が多いほど高額になります

清掃業者に汚部屋の清掃を依頼する場合、ごみの回収・処分は別料金となるケースも珍しくありません。そのため、業者に依頼する際は料金体系を確認しておきましょう。

ごみは自治体でも無料もしくは少額で回収してくれるため、可能なかぎり自分で処分すれば費用を抑えられます。ただし、一度に処分できる袋の数を決めている自治体も多く、ごみの量によっては複数回に分けて排出することになります。

退去日まで余裕がある場合は自分で処分し、難しそうな場合は業者へ依頼すると良いでしょう。

汚部屋から退去する際に借主が負担する必要がない費用

汚部屋から退去する際に借主が負担する必要がない費用

汚部屋からの退去費用は高額になりやすい一方で、大家や管理人からの請求には、借主が負担する必要がない費用が含まれている場合があります。

実際に国土交通省のガイドラインでは、経年劣化や通常の損耗の修繕費用は貸主負担と定められています。汚部屋であっても、以下の項目は借主が負担する必要がありません。

  • 壁紙の日焼け
  • 床やフローリングのへこみや色あせ
  • 耐用年数を過ぎたエアコンや給湯器の故障
  • 壁に付けた画びょうの跡

借主が負担する必要がない費用の例として、10年住んだ部屋の日焼けした壁紙の張替えが挙げられます。壁紙の日焼けは経年劣化にあたるため、貸主負担に該当します。

請求書に経年劣化に該当しうる項目が含まれていた場合は、国土交通省のガイドラインを参照しながら退去時に話し合いましょう。

参照:「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について|国土交通省

汚部屋の退去費用が高額になるケース

汚部屋の退去費用が高額になるケース

汚部屋から退去する際は、部屋の状態によって費用が跳ね上がる場合があります。高額になりやすい主なケースは、以下の4つです。

  • 内装の損耗が深刻である
  • 害虫駆除などのオプションが必要になる
  • ごみが大量にある
  • リフォームや補修が必要になる

ひとつずつ解説します。

内装の損耗が深刻である

内装の損耗が激しく、経年劣化と認められない場合は、修繕費用を退去時に請求される可能性があります。該当する例として、タバコのヤニが壁一面に付着しているケースや、物をぶつけて壁に穴が開いているケースなどです。

通常の生活では発生しえない汚れや傷が多いほど、負担額は増えていきます。

ただし、入居前からあった損傷まで負担する必要はありません。請求に含まれている場合は、大家や管理人に支払う必要がない旨を説明しましょう。

害虫駆除などのオプションが必要になる

退去後に清掃業者が入る場合、基本料金とは別にオプション作業が加わると費用は高額になります。オプションになる作業の例は、以下のとおりです。

  • ゴキブリやハエなどの害虫駆除
  • 悪臭を取り除く消臭作業
  • 水回りの清掃

ごみを放置した期間が長いほど、害虫駆除や消臭作業の必要性が増します。退去費用が明らかに高額な場合は、上記のようなオプションが付いている可能性があるので、気になる人は確認しておきましょう。

害虫駆除にあたり、汚部屋に湧くことが多い害虫について詳しくは以下の記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

参考:汚部屋に湧く代表的な虫5選|駆除方法と根本解決策を解説

ごみが大量にある

ごみが大量に残っている部屋も退去費用が高額になる傾向があり、量に応じて加算されていきます。天井近くまでごみが積み上がった部屋では、処分だけで10万円を超えるケースもあります。

また、ごみを分別する段階から依頼すると、作業員の工数がさらに必要になるため高額になる可能性があります。

自治体回収を利用して自分で処分すれば、費用を数千円程度で済ませられます。処分するのは難しいとしても、分別だけでも済ませておけば作業員の負担は減り、費用をある程度は抑えられるでしょう。

リフォームや補修が必要になる

リフォームや補修が必要な状態まで部屋が傷んでおり、なおかつ経年劣化と認められない損傷がある場合も、高額請求につながります。該当する例は、床が腐食して張替えが必要なケースや、壁の下地まで補修が必要なケースなどです。

工事内容によっては、負担額が数十万円を超える場合もあります。リフォームや補修の有無が不安な人は、退去立ち会いの前に管理会社へ部屋の状態を相談しておきましょう。

退去費用を抑えるために今すぐできること

退去費用を抑えるために今すぐできること

高額な請求に不安を感じている人も、工夫次第で退去費用を抑えられます。すぐに取り入れられる対策は、以下の4つです。

  • 自分でごみを処分する
  • できるかぎり自分で掃除をする
  • 複数の業者から相見積もりを取る
  • 状態が良い家具や家電の買取りを依頼する

最小限の負担で済ませるための参考としてください。

自分でごみを処分する

自分でごみを処分すると、退去費用を数万円単位で抑えられる可能性があります。実際に、可燃ごみや不燃ごみは自治体回収を使えば基本的に無料もしくは少額で処分が可能です。

大型ごみは有料の場合が多いものの、業者依頼と比べればわずかな負担で済みます。例えば、広島市でこたつを処分する場合、業者に依頼すると1,000円以上かかることがあるのに対し、自治体回収なら250円で済みます。

ただし、自治体回収では1回に出せる袋の数が制限されていることが多いです。ごみの量によっては、処分し終えるまでに1ヵ月以上かかることもあるため、退去日から逆算して早めに処分を進めましょう。

ごみの処分について詳しくは、以下の記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

参考:大量のごみを分別せずに捨てる4つの方法!放置するリスクや処分時の注意点を解説

参照:大型ごみ収集運搬料金品目別一覧表|広島市公式ウェブサイト

できるかぎり自分で掃除をする

退去前にできる範囲で掃除を済ませておくと、清掃費用の請求を抑えられる可能性があります。とくに優先的に取り組むべき場所は、以下の3ヵ所です。

  • キッチンの油汚れ
  • トイレや浴室などの水回り
  • 床に残ったごみや髪の毛

水回りは汚れが目立つため、退去立ち会いでも確認されると考えてください。自分でできる範囲で汚れを落とすだけでも大家や管理人からの印象が良くなり、高額な費用の請求を避けられる可能性があります。

複数の業者から相見積もりを取る

業者へ依頼する場合は、複数社から相見積もりを取りましょう。料金体系は業者ごとに異なり、同じ作業でも数万円の差が出るケースがあるためです。複数社を比較することで、適正な相場を把握できます。

また、ごみ回収も含めて依頼する場合は、一般廃棄物収集運搬業の有無も確認してください。無許可の業者に依頼すると、高額な費用を請求される恐れがあります。

「知らないうちに相場よりも高い金額で業者に依頼していた」という事態を避けるためにも、面倒がらずに複数の業者へ見積もりを依頼しましょう。

状態が良い家具や家電の買取りを依頼する

状態が良い家具や家電が残っている場合は、買取りの利用も検討してみてください。買取りしてもらえれば退去費用と相殺でき、負担が軽くなる可能性があるためです。

主な買取り先は、以下のとおりです。

買取り先 特徴
フリマアプリ 自分で価格を設定できるが売れるまで時間が必要
リサイクルショップ 持ち込みで即日現金化が可能
清掃業者や不用品回収業者 片付けと同時に買取りへ対応する業者もあり

ただし、汚部屋に置いていた家具や家電には臭いが染み付いている場合があり、買取りを断られることも考えられます。

買取りしてもらえる可能性を高めるために、査定に出す前に消臭してください。臭いが落ちない場合は、処分に切り替えましょう。

汚部屋の退去費用が高額だった場合の対処法

汚部屋の退去費用が高額だった場合の対処法

請求された退去費用が想定よりも高額だった場合、自分で対処しなければならないのかと不安に感じるかもしれません。しかし、その後の行動次第では費用を抑えられる可能性があります。

高額だと感じた場合は、以下5つの対処法を取ってみてください。

  • ガイドラインを参照して請求内容が妥当か確認する
  • 管理会社・大家と費用を交渉する
  • 消費者センターへ相談する
  • 法テラスや法律事務所へ相談する
  • 民事調停・少額訴訟を検討する

ひとつずつ見ていきましょう。

ガイドラインを参照して請求内容が妥当か確認する

高額な請求を受けたら、まずは国土交通省の原状回復ガイドラインと照らし合わせてください。実際の請求には、貸主が負担すべき項目が含まれているケースもあるためです。退去前に読んでおくと、支払い義務のない請求が含まれていたときにすぐに気づけます。

借主に負担義務がない項目を見つけた場合は、管理会社や大家へ交渉しましょう。請求書を受け取ったら、不当な項目がないか確認してみてください。

管理会社・大家と費用を交渉する

請求内容に妥当性がある場合でも、交渉次第で負担を軽減できる可能性があります。原状回復費用の金額設定は、業者や物件によって幅があるためです。

例えば、相場と比べて明らかに高い工事費が計上されていたら、根拠の説明を求めてみてください。相場よりも高額である旨を説明できれば、退去費用を下げられる可能性があります。

交渉する際は感情的にならず、事実にもとづいて冷静に話し合うことが大切です。

消費者センターへ相談する

交渉しても大家や管理会社が応じてくれない場合は、消費者センターへ相談してみてください。消費者センターは中立の立場から、請求が不当でないか判断してもらえます。

実際に、消費者センターへ寄せられる賃貸住宅の原状回復トラブルは、年間1万件以上に上るとのことです。

相談する際は、請求書や現場の写真などを用意しておくと、的確なアドバイスをもらいやすくなります。以後の交渉はご自身でおこなう必要があるものの、「消費者センターに相談した」と伝えるだけでも相手の対応が変わるケースがあります。

相談は無料なので、退去費用で気になることがある場合は気軽に問い合わせましょう。

参照:賃貸住宅の原状回復トラブル(各種相談の件数や傾向)|国民生活センター

法テラスや法律事務所へ相談する

法的な観点からアドバイスが欲しい場合は、法テラスや法律事務所が有効な相談先となります。賃貸借契約や原状回復義務の解釈には、専門知識が必要になる場合があるためです。

収入や資産が一定基準以下の方であれば、法テラスの無料法律相談を利用できます。

また費用はかかるものの、弁護士に依頼すれば減額交渉を代行してくれます。明らかに不当な請求であるにもかかわらず大家や管理会社が応じてくれない場合は、依頼するのも良いでしょう。

参照:法テラストップページ|日本司法支援センター

民事調停・少額訴訟を検討する

話し合いで解決できない場合の最終手段が、民事調停や少額訴訟です。裁判所を介した手続きであれば、不当な請求にも法的に対抗できます。

民事調停と少額訴訟の違いを、以下にまとめました。

手続き 特徴
民事調停 調停委員を介した話し合いで解決を目指す手続き
少額訴訟 請求額60万円以下で利用でき最短即日で判決

民事調停は弁護士なしで申立てができ、訴訟と比べて費用を抑えられます。相手と顔を合わせる必要がないので、心理的な負担が小さい手続きです。

いずれの場合も、賃貸借契約書や退去時の清算書、室内の写真などの証拠が判断材料になります。解決までの期間や負担の重さを比較して選んでください。

参照:少額訴訟|裁判所

汚部屋の退去費用についてまとめ

汚部屋の退去費用についてまとめ

汚部屋の退去費用は間取りやごみの量、部屋の損傷の程度によって数万円から数十万円まで幅があります。

ただし、経年劣化や通常の損耗は貸主負担となるため、支払う範囲は明確に把握しなければなりません。退去費用の中には貸主負担の項目が含まれている場合もあるため、支払う前にご自身で確認することが大切です。

またご自身の負担分についても、可能な範囲でごみ処分や掃除を済ませたり、相見積もりを取ったりすることで減らせます。

不当な請求を受けた場合はガイドラインの確認や交渉、消費者センターへの相談などで妥当性を判断できます。汚部屋の清掃は数日〜1週間以上かかることもあるため、退去日が決まったら、今日からできる片付けを始めてください。早めの行動が、退去費用を抑える有効な手段になりえます。

広島市で汚部屋からの退去を検討している方は、遺品整理みらいへまでご相談ください。当社は清掃作業と不用品回収の両方に対応している業者です。汚部屋清掃にはこれまで数多く対応しており、ご依頼いただいたお客様からは「手際よくきれいにしていただいた」というお声をいただいています。見積もりは無料ですので、まずは電話メールLINEにて気軽にお問い合わせください。

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