セルフネグレクトの原因は?6つの対処法や起こりうるリスクを解説
更新日2023.12.22

セルフネグレクトの原因や対処法を知りたい方も多いのではないでしょうか。セルフネグレクトは、ほんの些細なことが原因で起こります。

本記事では、セルフネグレクトの原因を紹介したうえで、セルフネグレクトの対処法やセルフネグレクトによって起こりうるリスクを紹介します。

セルフネグレクトに悩んでいる方は、ぜひご一読ください。

セルフネグレクトとは?

セルフネグレクトとは?

セルフネグレクトとは若者や高齢者に急増している症状で、健康や生活への関心がなくなり自己管理できなくなる状態のことです。

セルフネグレクトはほんの些細なことが原因で発症するため、誰でも発症する可能性があります。さらに、セルフネグレクトになってしまった人は、自分から助けを求めません。そのため、周囲の人がセルフネグレクトに気付いて対処する必要があります。

セルフネグレクトの特徴は?チェックリスト形式で解説

セルフネグレクトの特徴は?チェックリスト形式で解説

セルフネグレクトを発症した人には、男性・女性どちらにも以下の特徴が挙げられます。

    • 風呂に入れなくなる
    • ゴミを捨てずに部屋に溜め込む
    • 薬の管理ができなくなる
    • 身体と居住まいの環境が不潔である
    • 栄養状態が悪い
    • 介護やサービス、医療を拒否する
    • 人と関わらなくなる
    • 毎日同じ服を着ている

セルフネグレクトは自ら、自身の健康に悪影響をもたらします。周囲や行政がサポートしようとしても、セルフネグレクトを発症した本人がそれを拒否すれば介入ができません。また周囲のサポートを拒否したり、人と関わらなくなったりするため、孤独になりやすくなります。

自分がセルフネグレクトの特徴に当てはまっているか確認したい場合は、東邦大学が作成した「セルフネグレクトサインシート」を活用するとよいでしょう。

参考:セルフネグレクトサインシート

セルフネグレクトの原因を6つ紹介

セルフネグレクトの原因を6つ紹介

セルフネグレクトは、些細なことがきっかけで発症します。セルフネグレクトを発症してしまう主な原因として、以下の5つが挙げられます。

    • 身体機能が低下している
    • 判断能力が低下している
    • 経済的に困窮している
    • 社会的に孤立している
    • 家族から虐待を受けている
    • 原因がわからない

原因を知っておくと対策がしやすくなるため、ぜひご覧ください。それぞれの原因について詳しく解説していきます。

身体機能が低下している

セルフネグレクトを発症してしまう原因の1つ目は、「身体機能が低下している」ことです。病気や事故、加齢によって身体能力が低下すると、前までは問題なく過ごせていた日常生活も過ごしづらくなってしまう場合があります。

当たり前にできていたことが急にできなくなるということに、精神的苦痛を感じてしまいます。徐々に希望や興味が薄れていって、生活に対する意欲をなくしてしまうこともあるでしょう。

特に高齢者は認知症にかかるリスクが高くなるため、セルフネグレクトを発症しやすくなります。

判断能力が低下している

セルフネグレクトを発症してしまう原因の2つ目は、「判断能力が低下している」ことです。判断力が低下する原因として主に、精神的な病や依存症、認知症などが挙げられるでしょう。

いじめを受けたり身近な人が亡くなったりなどの精神的苦痛につながることが起こると、生活に対する意欲が一気に低下する恐れがあります。判断力が低下していると感じた場合は、統合失調症やうつ病、薬物やアルコール依存症などを一度疑ってみましょう。

また、認知症によって、ゴミを集めたり生活に対する意欲が低下したりすることがあります。特に一人暮らしをしている高齢者は、周囲に認知症と気付かれていないケースが多々あるため、セルフネグレクトになってしまう可能性が高まります。

経済的に困窮している

セルフネグレクトを発症してしまう原因の3つ目は、「経済的に困窮している」ことです。経済的に困窮していると生活に余裕がなくなって、食事や家事をしなくなったり、買い物や病院に行かなくなったりします。

経済的に困窮する主な原因としては、若年層の場合、離婚や病気、失業などです。高齢者の場合、貯金がないため年金では生活するための資金がたりないこと、認知症の場合はお金の管理ができなくなることが主な原因です。

また経済的に困窮した状態である人は、国民健康保険などに加入していない場合があります。医療保険に加入していない場合、医療費がすべて自己負担となるため、治療をますます受けにくくなります。

社会的に孤立している

セルフネグレクトを発症してしまう原因の4つ目は、「社会的に孤立している」ことです。社会的に孤立していると、周囲から自分の状態を確認されることがないため、セルフネグレクトを自覚しにくく悪化してしまう恐れがあります。

主に失業や死別などの精神的ダメージを受けた人や引きこもりの人が社会的に孤立してしまう傾向にあるため、注意しなければなりません。

家族から虐待を受けている

セルフネグレクトを発症してしまう原因の5つ目は、「家族から虐待を受けている」ことです。家族から精神的・身体的虐待を受けていると、「自分は価値がない人間だ」「自分は存在する必要ない」「自分は役立たずだ」などの思い込みが激しくなってしまいます。

思い込みが悪化していくと、「死んでしまおう」と考える人もいます。また、家庭内の虐待の中でも特に、加害者が子供で被害者が親(自分)である場合、「育てた自分が悪かった」と思い込んで自分を責めてしまうことも少なくありません。結果として、周囲に助けを求めることがより難しくなってしまいます。

原因がわからない

セルフネグレクトを発症してしまう原因の6つ目は、「原因がわからない」ことです。内閣府がセルフネグレクトになった原因に関する調査を行った結果、約2割の人が「原因がわからない」と回答しました。

また、男性よりも女性の高齢者の方がセルフネグレクトを発症しやすいと報告されています。しかし、いまだセルフネグレクトと性差との関係性は明らかにされていません。

セルフネグレクトになってしまう具体的な原因は、解明されていない点も多くあります。

セルフネグレクトの治し方は?対処法を6つ紹介

セルフネグレクトの治し方は?対処法を6つ紹介

セルフネグレクトから脱出するにはいくつかの方法があるため、個人に合った方法で対処しましょう。セルフネグレクトから脱出する対処法としては主に、以下の6つが挙げられます。

    • 本人の考えを聞いて受け止める
    • 認知症などの精神疾患がある場合は病院に行く
    • 介護サービスを利用する
    • 地域包括支援センターからの支援を受ける
    • 家事代行サービスを利用して家を片付ける
    • 不用品回収業者を利用して家を片付け

それぞれの対処法について、詳しく解説していきます。

本人の考えを聞いて受け止める

セルフネグレクトから脱出する対処法の1つ目は、「本人の考えを聞いて受け止める」ことです。セルフネグレクトの症状がみられる人は、「自分を理解してくれる人は存在しない」「誰も自分を認めてくれない」などと思い込んでしまいがちです。

そのため、本人の考えをよく聞いて受け入れてあげると、徐々に心を開いてくれるようになります。「なぜセルフネグレクトになってしまったのか」「周囲からのサポートを受け入れられるか」などを聞いてあげると効果的です。

また、本人の考えを聞いてあげるときは、責めたり強く当たったりせずに優しく話しやすい雰囲気で聞いてあげるようにしましょう。

認知症などの精神疾患がある場合は病院に行く

セルフネグレクトから脱出する対処法の2つ目は、「認知症などの精神疾患がある場合は病院に行く」ことです。病院に行って医師に相談することで適切な処置が受けられるため、症状が緩和したり、進行を遅らせたりできます。

また、周囲の意見よりも医者や看護師からの意見の方が信憑性が高いため、素直にサポートを受け入れるようになるかもしれません。今後の生活を、専門家も交えて家族で話し合うことが大切になってきます。

介護サービスを利用する

セルフネグレクトから脱出する対処法の3つ目は、「介護サービスを利用する」ことです。介護サービスを受けることによって、人と関わる機会が増えたり入浴ができたりするため、セルフネグレクトから徐々に脱出できるようになります。

食事や掃除のサービスはありませんが、さまざまなメリットがあるため、介護サービスの利用は非常におすすめです。介護サービスは、介護認定が下りていれば、「デイサービス」・「訪問介護」・「入浴介護」などが利用できます。

セルフネグレクトの症状がみられる高齢者の中には、そもそも介護認定を受けていないという人もいるため、条件を満たしている場合には、要介護支援の申請をしても良いでしょう。地域包括支援センターに相談すると、要介護支援の申請を代行してもらうこともできます。

地域包括支援センターからの支援を受ける

セルフネグレクトから脱出する対処法の4つ目は、「地域包括支援センターからの支援を受ける」ことです。特に自分の親などがセルフネグレクトになってしまった場合、相談相手がいないと、どうすれば良いのかわからずに苦労するでしょう。

地域包括支援センターには相談できる窓口が設置されていて、最善策を考えてくれたり心の負担を少しでも減らしてくれたりします。

また、地域包括支援センターは、全国の自治体に設置されていて誰でも無料で相談できるため、気軽に利用できるのもメリットです。

家事代行サービスを利用して家を片付ける

セルフネグレクトから脱出する対処法の5つ目は、「家事代行サービスを利用して家を片付ける」ことです。家事代行サービスによって身の回りが清潔になったり整理できたりするため、心身ともに健康的になって、セルフネグレクトから脱出できるようになります。

また、本人と家族とで距離を置いて過ごしている場合は、家族よりも全く知らない他人の方が介入しやすい場合もあります。

不用品回収業者を利用して家を片付ける

セルフネグレクトから脱出する対処法の6つ目は、「不用品回収業者を利用して家を片付ける」ことです。家が片付くことで心身ともに健康的になり、セルフネグレクトから脱出できるようになります。

物や溜まった不用品を回収するには、不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。また、不用品回収業者のほとんどは消臭・クリーニング・リフォームなどを同時に行ってくれます。

必要であれば、家のメンテナンスや整理なども一緒に考えてくれるでしょう。遺品の整理もしてくれるため、心配な人は一度相談してみるのがおすすめです。

セルフネグレクトが原因で起こりうる3つのリスクを紹介

セルフネグレクトが原因で起こりうる3つのリスクを紹介

セルフネグレクトが原因で、さまざまなリスクを引き起こしてしまうかもしれません。これらのリスクを知っておくことで、事前に対処できる可能性もあるのでぜひ頭に入れておきましょう。主なリスク3つは、以下の通りです。

    • 家族や地域から孤立する可能性がある
    • 孤独死する可能性がある
    • 周囲とのトラブルが起きる可能性がある

それぞれのリスクについて、詳しく解説していきます。

家族や地域から孤立する可能性がある

セルフネグレクトが原因で起こるリスクの1つ目は、「家族や地域から孤立する可能性がある」ことです。セルフネグレクトになると、食事・外出・対話などのさまざまな意欲が消えてしまいます。

そのため他人との距離は離れていき、次第に孤立してしまうことも少なくありません。さらに、生活に欠かせないガスや水道などのインフラが止まってしまい、生活を続けていくのが困難になっていく恐れもあります。

孤独死する可能性がある

セルフネグレクトが原因で起こるリスクの2つ目は、「孤独死する可能性がある」ことです。セルフネグレクトは、認知症やうつ病などの精神疾患が原因で起こることが多々あります。

原因である精神疾患は、即座に治したり完治させたりすることが難しいため、セルフネグレクトそのものを治すのにも時間がかかるでしょう。

また、そのまま症状が悪化すると、生活するために必要な最低限のこともできなくなります。そして、最終的に孤独死につながります。

周囲とのトラブルが起きる可能性がある

セルフネグレクトが原因で起こるリスクの3つ目は、「周囲とのトラブルが起きる可能性がある」ことです。セルフネグレクトは、身の回りのことができなくなってしまうので掃除もできません。

そのため、徐々にゴミや不用品が部屋に溜まっていって、最終的にゴミ屋敷と化してしまいます。すると、近隣住民から苦情がきてしまったりトラブルになったりしてしまうことも少なくありません。

家族以外にも地域からも孤立してしまうので、セルフネグレクトはますます悪化していきます。周囲から孤立する前に、不用品回収業者に依頼したり自分で片付けたりするようにしましょう。

セルフネグレクトについて まとめ

セルフネグレクトについて まとめ

セルフネグレクトは、高齢者や若者関係なく誰にでも起こりうる症状です。そのため、めんどくさいと思って片付けをしないまま放置している人や判断能力が劣ってきたと感じている人は十分注意しましょう。まずは家を片付けたり掃除したりすることをおすすめします。

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